封印術師のジレンマ

クロスゲートには魅力的で個性的な使い魔が
たくさん存在し追加もされていったのですが、
基本的には所持できるのは5体まで
銀行に預けられるのも5体まで。
所持できる使い魔は基本10体であぶれてしまい、
特に新規の使い魔の扱いをどうするか
という問題は発生してしまいます。

封印術士だと相棒となるモンスター以外は
できるだけモンスター枠を開けておきたいので
相棒モンスターは数体のみ
あとは極力モンスター枠を開けるスタイルになっており
どこぞのLv1ポイントにこもるとき
モンスターを一時的に預かってくれと
現地でLv1モンスターのトレードをして預かることもありました。

他にもLv1の使い魔を取り扱った販売会を想定すると
床置きで6時間まで消失しないので
販売会の数時間前に設置をして準備にとりかかり、
それまでは、誰かに預かってもらうような形か、
多数アカウントで散らして所持しておく
というのが定番の保管方法になっていた実態があります。

つまりは、使い魔を最も扱う職業にも関わらず
実態としては自分で扱う使う魔のスペースを確保できない
というジレンマにも陥ってしまう職業でもあって、
本当に使い魔を捕まえる職業、
それが封印術士になっていたということに。

コンチェルトゲートだと、キャラクターを増やしやすかったり
アカウントを取得して保存先にすることも可能だったので
特に保管場所という意味では克服できていたものの、
あれだけ合成用の☆モンスターが登場すると
どうしても手狭に感じてしまう面は否めなく
また別のペットの見た目の着せ替え補助のシステムが必要になっていました。

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頼りにならない先輩

友人(ここの編集長)からクロスゲートを誘われたのですが
最初以外は放任というような形になり
1人で土の洞窟で黙々とレベル上げ
道行く人に話しかけようとも怖くて無理
という初心者あるあるの中でプレイし続け

 初心者の私がゲーム慣れしたならばー
 誰かを助けるようなMMOプレイをするんだー

とか思いつつも、

 結局は誰にも頼れない

そんな現実を突きつけられることになりました。

転機はギルド渡りをあちこち始めたことで
交友範囲が劇的に広がることになったのですが
それでもまだ慣れていない頃は、人に頼りづらく、
その中で一番頼った人は、私と同じくらい
頼りにならないrikaさんという人でした。

あの人は同じゲーム内劇団の出身の人で
私が劇団に入って台本を書いたり
メインキャストになったりしていると
「すごく優秀な人が入った!」と映っていた
…とのことなのですが、私もMMOだとひよっこ中のひよっこ。

後には、その才能とカリスマ性を発揮させて
ブログの帝王、コンチェルトゲートのトッププレイヤーに輝くわけですが
当時はネットを繋いだ2日後くらいにクロスゲートを始め、
ネット初心者でありMMO初心者というデビュー直後の状態。
ちょうど同じくらいにヘッポコな人を探していて
一番同期くらいで手頃だったのがあの人だったというオチです。

 一緒に脱見習いクエストに行こうね!絶対に行こうね!ねっ!ねっ!

という勢いで強引に約束を取り付けつつも、
あちらは既にほかの人とクリアしにいっていたので
他の人と結局クリアしに行くことになったり、
___あの人、ゲーム内で恋愛してたけど、
ゲーム内の彼氏がフタマタしてたから
キャラクターを作り直してきたってさ
との話も入ってきたりと、なかなか多難なゲーム生活を送っていたそうで。

rikaさんのキャラクターのネーミングは、
リカちゃん人形からとったのかな?と思っていたのですが、
自分が産まれたときの実名候補だった話を憶えていて
候補漏れだった名前の方をゲームのキャラクターにつけたとのこと。
彼氏に誘われてゲームを始めたものの、
彼氏がゲームを辞めても、彼氏と恋愛関係を解消することになっても
あの人はゲームを続けることになって
気付いたらまた新しい彼氏ができていた人でもありました。

私だとゲーム内の恋愛については、リアルの方が情報量が多いので
どうしても薄っぺらくみえるタイプとなっており、
例えば、本格的な記者がMMOに触ってみると
「どうしてMMOにハマるのかの理由が実感できない。
 リアル世界の方が充実してて面白いのでは?」
という感覚が払拭できず、それらしい記事が書けない現象があって
私の場合だとゲームに関しては
一生のテーマとして携われるような人間なものの、
一方の、ゲーム内恋愛に関しては上記のソレの感覚です。

クロスゲートを始めた時期は私もネット初心者だったわけですが、
rikaさんはそれを上回る初心者っぷりで、
初心者だった頃、ゲーム内の操作がわからなかったので、
ゲーム内の見知らぬ人に自分の電話番号を
チャット入力したとかいうエピソードは鮮烈に憶えており、
rikaさんが読書をしていると聞いて、
何の本を読んでいるのか聞いてみると
ファッション雑誌との返答がくる人でもあり、
誕生日が到来するとブランド物のバッグがほしいと
貧乏学生の私にたかってくるとかの冗談(多分)も憶えています。

私も大学4年生にさしかかり就職活動をしていると
父がリアルで倒れることになってしまい
そちらの対応で大変になっているときに
親身に話を聞いてくれたのがrikaさんとなっていて
どこまでも頼りない先輩だったのですが
結局のところ、一番大変だった時期に
心の頼りになってくれた人があの人だった
というのが運命のよく分からないところでして。

最初は、

 初心者の私がゲーム慣れしたならば
 誰かを助けるようなMMOプレイをするんだ

とか

 結局は誰にも頼れない

とか思っていたら、
助けてくれる人と出会っていました。

後々コンチェルトゲートの方にも顔を出してくれることになり
再び会うと結婚していて子どもも何人かいる話が。
あの人には幸せになってほしいので
男性である私が出張ると良くないだろうということで
どうしても他所他所しくしていたのですが、

ふとクロスゲート時代に、実名を尋ねられたことがあって
お世話になっていることもあって
下の名前くらいならいいかなと
私の実名を伝えたことがありました。

そのとき実名を尋ねられた理由については
私から深く触れることはなかったのですが、
ひょっとすると____

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ゴーストアイデンティティ

当時は大学生だった私も4年生を迎えることになり
就職活動でクロスゲートへのログインを
控えるよう勧められることもあったわけですが、
その就職活動中に父親が倒れてしまうことになって
なかなか大変な目に逢うことになりました。

誰かが亡くなると手続きだけですごく大変なのは事実で
そのときクロスゲートの方で何人かそのことを相談しているうちに
その話がどこかで漏れ伝わることになったようで
とある掲示板に、具体的な人物名が秘匿されたまま
私とそっくりの境遇が書かれることになっています。

その話にはいくつか尾ひれがつくこととになり
その悲劇に見舞われた人は「自殺した」という締めくくりに。
同時期に私と同じような境遇に陥ったという人は
いないとは言い切れないところもあるのですが
さすがにそこまで符号しないだろうというところもあったので
匿名状態なものの、ネット上の噂話では私はお亡くなりになった
という、ちょっとゾッとするような噂話特有の無責任さを体感することにも。

上記の話はかなり極端なホラー話にはなるものの、
私自身はコンチェルトゲート1有名なプレイヤーではあったのですが、
表舞台にあまり出たがらないという特性も備えていたので
「あの人(うさぎ紳士)は本当に存在するのか?」と言われることがあったり、
私とくろしおさんと間違えて話している人がいたそうで
クロスゲートサービス終了日に
突発的に発生したGMからの平手打ちプレゼントイベントで
私もゲーム内で並んで平手打ちのプレゼントを頂いたのですが
くろしおさんも平手打ちをもらっていたようで、
どうやらそのエピソードの一致で同一人物と誤認されていた様子。

他にも私のニセモノが登場していたことから分かる通り
私のイメージがおぼろげだったことは否めなくて、
コンチェルトゲートの大規模オフ会に誘われて断ったときは
あまり重い雰囲気にならないよう普段通りの能天気対応をとっていたところ
「ブログで想像していたイメージ像と全然違った」といった感想を持たれたことも。

チームメンバーのひなさんのネタなのですが
「ウサギ(紳士)の目は何故赤い?
 それは深夜までゲームを遊んでいるから」
という話を作ってもらったのを気に入って
自分のキャラは赤目のキャラを好んで作るようにはなっています。

最近だと、うさぎ紳士なんだから
ニンジンを普段から食べるようにとリアルで言われて
野菜嫌いでも摂取できるように
ニンジンを小型ミキサーにいれて食べるようにしているという。

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性別のお話

あのMMOプレイヤーは男性なのか?女性なのか?
私は歴とした男性なのですが
Twitterの投票機能で質問してみたところ

半分は冗談めかした企画ということもあり
女性票がちらほらと入る展開やら、
イマドキだと性自認の問題も絡んできて
厳密な性別の定義も部分分けされる世相も出てきていました。

そんな中で私がゲーム中でリアルの性別が
関係するエピソードに関わることになった話がありまして、
「蒼の旅団」に所属中、たまり場でのんびりしていると
これまた、たまり場でのんびりしている
新参の「はーふぇ」さんと仲良くなりました。

私も男性、あちらも男性なのですが
妙に波長が合う、といった状態で
どれくらい相性が良かったのかというと
もし相手が異性ならば「運命の人」と
認識するくらいのラインで打ち解けることになった人です。

たまり場で夜更かししていると
あの人も夜更かしにつきあってくれて
夜な夜なチャットで朝まで盛り上がっていたわけですが
日々の疲れもあって、あの人がゲーム内でネオチしていると
途中でネオチしていたはずのキャラが動き出し、
ネオチから目覚めたのかな?と思っていると
はーふぇさんの妻だという人から挨拶があって
キャラクターをログアウトする作業に取りかかりつつ、

「あなたが男性でよかった」

と、浮気を心配されるほど、傍目から仲が良かったようでして。

私とはーふぇさんが仲が良かった理由は、
恋愛観が非常に似通っていることに起因していて
夜な夜なはーふぇさんの奥さんの話を肴にしつつ
朝までダベっていた、というのが実態になっています。

私の方からは全くそのことについて
話してはいなかったはずなのですが、
主婦層からだと私が年齢不相応の落ち着きを
払っている性格だったことからしてピンと来る人はいたようで、
はーふぇさんもそのうちの1人に当たりました。

 「____ということがあって、」
 「一日中泣き続けてたよ」
 「それだと奥さんに顔を合わせることはできないね」
 「でも、私が同じ立場なら、」

一番気にしている奥さんの話が
のびのびできる相手が私であって
そのことで朝まで語り明かしてしまう
そんな状態が続くことにもなったのですが、
はーふぇさんは明らかに無理をして
ログインしているような状態が続くことになりました。

私も気の合う人と話をしている時間は
かけがえのないものだとは感じるものの、
日々忙しく睡眠時間を削っていることは察しているので
さすがにはーふぇさんの身体の方がもたず、
毎回のようにネオチをして、奥さんが
ログアウト操作しにくるというのが増えることに

あまり外聞の良い話ではないのですが、
私だとゲームを止めた方がいいと感じた人には
ハッキリと止めた方がいいと伝えるタイプで
当時だと大規模なロールバックが発生した時期で
ゲーム内容に不満を抱いていたことも重なり
それ以後あの人はパッタリとログインしなくなりました。

きっと奥さんと仲良くしてることは確信しているものの、
今でもあの人はふとまた会いたくなる人で、
ついつい夜遅くまで1人ログインをしていると
今でもあの人のことを時々思い出すことがあります。

他にもあの人を思い出すタイミングがあって、
いつものように朝までチャットで話していたときに、
朝ご飯に何を作ろうかという話で
食パンと牛乳と卵が余っていることを伝えると
フレンチトーストの作り方を教えてくれたことがあった影響で
今でもフレンチトーストを見かけると、
一番仲の良かったあの人のことを思い出してしまいます。

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上手なギルドの渡り方

ネットワークゲーム上の劇団に所属し、
そのとき書き上げていた台本が『ノッカーになった王子様』!

ある日ノッカーになってしまったファンブルグの王子様を
家来とメイドたちが何とか戻そうと繰り広げるドタバタ劇で
台本を書いたのは私。
TRPG用のシナリオは散々書いていたけれども
ネットワークゲーム用の台本を書いたのはこのとき初めてで
もし公演されていれば私の処女作となる劇団台本でもありました。

主演はノッカーに変身できる仙人の私と
解決しようと奔走する執事役のおーくんの新人コンビが担当し
おバカな王様役や、おっとり役の王妃様の他に
女性メイドが2人いて、片方のメイドさんは
王子様を恋い慕っている設定で、
もう片方はそのメイドさんを自分のモノにしようと
王子様をノッカーに変身させて邪魔している真犯人
といったコミカルな内容で、結局は公演はされなかったものの
「台本を読んでいるだけで面白い」と言われていたのは
今の自分でも自慢にはなっており、実際に公演できるのか
色々と試行錯誤しながら挑戦している日々を送ることに。

公開予定の劇の練習が終わると
所属している「蒼の旅団」の方に移動。

こちらはクロスゲートで巨大な組織になっており
ギルドリーダーの他に、幹部役の人が5人いたところで
定期周回後はみんなでどこか冒険に出かけることも多く
そのときはよく雪山の方に上ってレベル上げに行くことになったり
フリアボロスや連携牛で稼ぎに行くことも多くありました。

私自身はそのリーダーにも幹部にもなってはいなかったのですが
TRPGのサークルリーダー兼ゲームマスターを担当していたので
この手の集会や進行には手慣れた方だったこともあり、
毎週開かれる定期周回の司会役を担うことになりつつ
つきあいは良い方だったのであちこちについて行ったり
初心者や新人の面倒をよく見る機会があったことから
次第に実権は私の方に移っていくことになっています。

ただ、私自身は正式な幹部ではなかったということやら
ギルドリーダーのリアルが多忙になったことやらもあって
こちらは最後の方はどうしても自然消滅というような形に。

「蒼の旅団」の集会が終わると、
現団メンバーのrikaさんが所属しているチームのたまり場へ移動。

「中華さんー!(@д@||)中華さんー!!(@д@||;;)」
(※私は「中華」という名前のキャラで活動していた)

「チーム遺影」のたまり場に訪れると
GMライツさんからいつもこんな感じで挨拶されたりもして
間違いなく変わったギルドだったものの
アットホームさではどこにも引けを取らず
名前の「チーム遺影」も「いえーい♪」から派生したもので
とにかく底抜けの明るさを備えた人達でした。

そのとき留まる時間自体は短かったのですが
いつも明るく接することになったチームで
後に私が入浸ることになりつつ、
最終的には「チーム遺影」という組織を私が引き取ることに。

GMライツさんがリアルや健康上の理由で
ゲームにログインしづらくなったときは、
「チームは3年くらいは私がもたせる」
という話をしたのは憶えているのですが
結局20年以上もたせ続けることになっています。

「チーム遺影」は他にご近所付き合いをしているギルドがあり
「名刺愛好会」というところで交友関係があって
そちらにちょろちょろ挨拶にしにいくこともありました。

長年MMO生活を送っていくと、どうやっても
連絡をとれず散り散りになっていくものなのですが
実はこちらの「名刺愛好会」の方は
今現在でも2人ほど連絡がとれるという奇縁にも恵まれることに。

劇団関連でつきあいのあるギルドで
一度炎上騒ぎに陥ってしまい、ちょくちょく
様子見に行くことになった「竹」というたまり場があり
そちらのギルドリーダーの方は
たまり場でよくお留守番するタイプの人で
私もお邪魔することがあったので
ちょくちょく夜更かししつつ話し込むこともありました。

こちらはそちらの販売会で遊びにきたときのスクリーンショット。

一番多かった時期だと上記の5つのたまり場を一度に行き来していて
ゲームにログインすれば落ち着くことのないまま奔走し続けた時期でもありました。

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