前作の不遇職を挙げると医師や踊り子が挙げられるのですが、探偵に関しては不遇職という括りでは最たる職業といえます。
仙人と同じく、メインスキルが生産系ながらにしてお金稼ぎができないという仕様で、メインスキルである「変装」のスキルのサポートがPUK1時点で終わっていました。
探偵の特徴
- 変装のスキルがR10まで伸びる
- 装備品はR3(R4)まで可
SBP -Symphony Blue in PochiLong- 職業 探偵
戦闘能力に関しては仙人とほぼ一緒で、現在でも海外のXGで探偵の職業についているおそらさんから「そのまま探偵の紹介文に使えますね。(笑)」との心強いお墨付きを頂きました。
そのようなわけで、探偵の戦闘能力に関しては仙人の記事とほぼ同じ内容になります。
前作の仙人に見られた生産系の壁
スキル「変装」の特徴
スキル「変装」には成否判定があり、成功すると、対象のプレイヤーキャラと同じキャラクターにグラフィックが変化します。
悪徳風紀委員Memo[ 別館 ]
逆に失敗すると、対象のプレイヤーキャラになれなかったり、NPCキャラクターのグラフィックに変装することがありました。
わざと変装失敗を狙ってネタ目的にNPCのグラフィックになるまで変装を繰り返す人もしばしばいたくらいで、実質としては変装失敗の方が目的となることが多くなっています。
つまり、探偵の職業を端的に言ってしまうと「変装失敗によってNPCに変装する職業」です。
高Rankの失敗になるに連れて、NPCの内容が豪華なものになっていきます。
そのため、探偵最大の見せ場となるのは、
年末年始の1chの東門で年明けを迎えるときだという人もいました。
変装失敗により王様のNPCになることから、そのときの模様を公式のファンブルグタイムスが「他国の王様が祝いに来た」として紹介する場面もあったのです。
変装をすると、男性キャラの場合は男性扱いとして、女性キャラの場合は女性キャラとして扱われるという特色があります。
これを利用して、男性キャラでも変装を駆使して、女性キャラ限定の職業である「看護婦」に就職することができました。
男女で分かれることになる開くもののクエストでも参加人数が足りない方の性別に変化することができたり、バレンタインやホワイトデーでも異性に変装することで両方に対応することができます。
しかしクエスト攻略目的の場合だと非専門である忍者の変装でも事足りてしまうという問題点があり、クエスト攻略目的での変装は忍者にお株を奪われてしまっているのが実情でした。
変装のサポートの停止は「コピー職」規制?
スキル「変装」の場合、PUK1までのグラフィックのNPCにしか変装できません。
これについて色々な解釈が考えられ、思い当たりそうな推測を挙げてみると次の通り。
- 変装特有の問題点としてNPC容姿にてネタバレとなる可能性があったための規制
- NPCに変装することがあるため、運営(ゲームマスター)による告知と初心者が勘違いという可能性
- NPCの場合だとモーションが存在ぜず、画像が手足を動かさず移動するというような現象に対して良いイメージをもっていないためサポートの停止
- ドワンゴからポンズビックへ移管するときにPUK1のグラフィックまでしか変装できない内容の約款の存在
当時の運営側からコレといった指針は出ていないため、PUK1までのグラフィック止まりの理由については想像の範囲内に留まります。
変装スキルについてはPUK1段階で止まっていることから、陸サメやクリスマスかむりに変装失敗することがあったり、生産系にも関わらず仙人同様に戦闘スキルが伸びる処置が施されることになります。
使えそうで使えないスキル「羊頭狗肉」の実装から察するに基本としてはネタスキルの域を出ず、実装前から問題視されていた「コピー職」への危機感も感じ取れることから「活かさず殺さず」の位置に留めたかった可能性も否定できません。
「探偵」という職業の原型
探偵のイメージの原型となるとは「シャーロック・ホームズ」となります。
シャーロック・ホームズ – Wikipedia
クエストの就職も一風変わっており、チャットシステムを利用した犯人探しという内容。
探偵就職 – CGT付録
探偵の職業の登場としては、ゲーム内に登場する「探偵ハンク」の存在は欠かせません。
主要なクエストで物語の解説を行う役割を果たしているのですが、一般人が辿り着けないようなダンジョンの奥に1人立っていることもしばしば
そのため何か特別な能力を持ったNPCであることには間違いないのですが、一体何者なのか語られることはないミステリアスなNPCでした。
ファンブルグ探偵事務所 探偵たちの足取り
探偵に関しては実用性に乏しく「記念的な職業」であることは否めません。
実際に初心者さんが探偵という職業を選んで活躍の幅の狭さから思うように活動できずに困っている場面を見かけたこともありました。
そういう意味では職業のバランスで是正が必要な職業だったのは確かなのですが、そのような辛い状況を受け入れて「探偵」という職業ライフを楽しんでいる人も実際にいたのです。
この観念については、いわばRPG(ロール・プレイング・ゲーム)というものがそもそも何なのかという命題に関わってきます。
例えば「MMOにおいて効率性の追求は至上命題で、効率性に優れていない職業は他人に迷惑をかける存在だ」という意見があるとします。
この場合、探偵の場合だと非効率の極にいるため、存在自体が信じられないということになるわけです。
この考えに対する歴史的な受け答えとして「ホビット」という種族が存在が1つの答えとなります。
ホビット – Wikipedia
ホビット物語や指輪物語に出てくるホビットは非常に頼りない存在ではあるのですが、作中に見られた「驚くべき芯の強さ」があります。
TPRGとしてルール化する場合ホビットにも1種族として特性が持たせられることがあるものの、そのような特性とは全く意を解さずにホビットを選ばれることがあるのです。
それはホビットという種族が愛されるべき種族であることに由来し、効率性うんぬんの話を吹き飛ばして選ばれることになります。
言ってしまえば「如何様に活躍するか」ではなく「ホビットという種族で如何に楽しむか」という差です。
これをホビットという種族から探偵という職業に入れ替えれば「探偵という職業で如何に楽しむか」という目標になり、探偵がただ珍しい職業だからだという理由以外の動機付けが産まれます。
不遇とか非効率とか関係なく、活動を通して探偵という職業を形成していくという、その人にしか形成できないオリジナルのロールプレイが存在するということです。
ScreenShotを見直すと変装失敗画像によって華やかに映っていたので、
ひょっとしたらサービス終了後でも残る職業が探偵なのかもしれませんね(=▽=
探偵に、華やかなスポットを当てて頂き、有難うございます。
まさに、クロスゲートの探偵史上最大の晴れ舞台と言えるでしょう。(笑)
大晦日の王様変装は、結構早い時間から準備をするのですが、確率が低い上に偏っているので、泣く泣く、王様以外の姿で我慢した事もありました。