強すぎたカウンター

剣士・戦斧闘士・騎士の近接3職のうち、騎士が不遇視されることがしばしばありました。
前作と今作を通しての話をすると、剣・斧・槍のうち槍のATKが小さかったということもあるのですが、
別の側面として「カウンターに修正が入ったことにより、騎士が弱くなった」というアプローチもできます。

前作の騎士から話すと、かなり昔(私がXGを開始する前の頃)では「騎士の一人旅」が可能な職業だったとのこと。
基本的にスキルカウンターが「1対多数」相手のスキルで、ある程度硬さを確保するとカウンターでバッタバッタと倒せるからです。
全体魔法スキルや乱れ射ちのスキルも存在するため、他に1対多数のスキルもプレイヤー側に存在しても特に問題はなく感じるのですが、ある弊害がプレイヤーを襲うことになります。

クエスト「開くもの」でのボスであるイスカリオテ。
クロスゲートのれっきとした中ボスを張る存在なのですが、スキルカウンターを多用することでも有名です。
そのため攻略方法としては、近接攻撃の場合だと
「カウンターを受けずに攻撃するため、遠距離攻撃スキルであるR1気功弾を使って攻撃する」
または
「NPC弓でもいいので、遠距離攻撃である弓を使ってイスカリオテを攻撃する」
といった指示を受けることがセオリーとしてありました。
現にLv100を超えた近接でも下手に近接攻撃で挑むとイスカリオテのカウンターによって怪我をすることもしばしば。
イスカリオテ戦から分かる通り、カウンターを合わせられるとプレイヤーが容易になぎ倒されてしまい、
近接職の場合だと直接攻撃が出来なくなってしまう(気功弾・弓で攻撃する)といった問題に直面することになりました。

そこで後に追加されたのが連携(今作だとコンボ)になります。
行動順番を通常攻撃で合わせると、「ダメージ増・必中・護衛すり抜け・被カウンター無し」といった仕組みです。
これにより、近接攻撃を行う者ならば連携にのることによってどの職業でもダメージ増加を狙うことができます。
反面、連携によって幾つか弊害が生じてしまうことになります。
例えば、連携に参加する人が多ければ多いほどダメージ増に繋がります。
誰でも参加できる協力プレイという意味ではMMOらしいとも言えるのですが、杖職の場合だとSTRに振っていないにも関わらず連携に参加することを求められることもありました。
また、騎士の場合だと敵から連携を重ねられることによって、カウンターが発動しづらくなります。
1人の場合だと連携を重ねられてしまう機会が増え、PTを組んで稼いでいるとこちらに攻撃がくるかどうか分からない場合の方がほとんど。
そのため、騎士の醍醐味の1つであるカウンターが発動する機会が抑えられてしまい、騎士に備わっていた機能が損なわれてしまったという評価です。

前作だと、後に「護衛中にNカウンターが発動する」新R5装備のフランツアーマーが追加されたり、
「自分のHP以下の存在を護衛し、Nカウンターも発動する」騎士ノ誉というスキルが追加されたりとカウンターの機能を幾らか復活させる形が目立つようになりました。

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