前作の坑夫は素材のみを露店売りするということにかけては、採取職上最も優れた職業でした。
延棒毎に売れ筋が存在するのは確かだったのですが、R1~R10の基本素材は押しなべて需要があった(売れ筋は有り)のも特徴の1つとなります。
また洞窟内に入って採掘する機会が多かったことから、他の採取職より出現する敵モンスターが強いとも評価されることもあります。
坑夫の特徴
- 装備品はR3(R4)まで
- 採掘がR10、伐採がR5(R6)、狩猟がR4(R5)まで伸びる
SBP -Symphony Blue in PochiLong- 職業 坑夫
鉱石について
鉱石については次の通り。
すたこう 鉱物データー
- R1銅
- R2鉄
- R3銀
- R3アルマイト(PUK2から)
- R4純銀
- R5金
- R5チタン鉱石(クィーンブレスの材料)
- R6白金
- R6マイティナイト(特殊素材)
- R7ミスリル鋼
- R8ミスリル銀
- R8ブルードラゴンの鱗(御用達装備の材料)
- R8永久氷石(御用達装備の材料)
- R8ダマスクス鉱(PUK1から)
- R9レグネシウム
- R9セルハット鉱(PUK1から)
- R10オリハルコン
- R10シミラタングステン(PUK1から)
- R10化石?
鉱石からの延棒化はNPCによって行われ、ボタンを操作することで一瞬で延べてくれます。
延棒に関しては相場も出来上がっており、初心者が露店を利用しやすいようにと相場表をweb上に公開する人もいました。
今では消失しているので、自作の相場表を挙げると次の通り。
採掘場所
クロスゲートにおいて、利用する採掘場所というのはほとんど決まっていました。
採掘場所としてはコチラが有名で、アケルファやコーラルではなく全てファンブルグ側となります。
(元)CG坑夫労組
あと「すたこう」さんの「XGめにゅう」でも採掘マップが確認できます。
- 国営第24坑道 … R1(坑夫の場合はR1~R4)
- ウィルノア洞窟(通称:蟹熊洞窟) … R2~R6
- セレーネ海底洞窟 … R5~R8
- セレーネ西洞窟(通称:混乱洞窟)… R3,4,6~10(実質のR8~10)
アルマイトはPUK2ブラキウム高地の奥地にある「黒歴史の岩屋」という新R5装備のレシピが手に入るクエストの道中の洞窟から。
チタン鉱石は、ウィルノア~炎の洞窟間にある洞窟から採掘可能。
マイティナイトは伸べることができない特殊素材の一種となります。
ブルードラゴンの鱗や永久氷石は御用達(Rankup3)認定の装備の材料として用いられます。
PUK1素材のダマスクス鉱は主にアケルファのナンチャラ山で採掘するものが用いられ、R11素材の一部として使われることになりました。
対してセルハット鉱もPUK1素材だったのですが特にこれといった使い道がなく、ギルドモンスターの餌として用いられるのみでした。
シミラタングステンもPUK1素材だったのですが、コーラルの大坑道の奥地で採掘可能であるものの国内では使い道がないままサービス終了。
早い段階から完成された市場
坑夫に関しては、近場で採取率が良い場所として「国営第24坑道」が存在します。
国営第24坑道の「鉱山の鍵」 – CGT付録
「鉱山の鍵」が有名で、坑夫キャラのみが入れる採掘場に入ることができます。
延棒市場は早くから完成されていて、他職のように補強する必要性がありません。
一応コーラルに「大坑道」が存在していたものの、採掘すると銅が混合するようで高R向けの採取放置しづらいという特徴があります。
PUK2に岩窟王のアイテム称号が手に入る坑夫専用クエストが存在していますが、坑夫に関しては「PUK1やPUK2を充てる必要がない」といわれた時期もあったくらいに既に完成していました。
常に成長を続けるMMOという分野において、完成されたシステムというのはこれ以上成長しなくなるというアンチテーゼをもたらすことになります。
他の特徴として、延棒の1度の消費量が多いことも知られています。
例えばR7特殊剣「バスタードソード」の場合だと「純銀15本 白金10本 ミスリル鋼7本 アカマツ20個 マイティナイト1個」
(※「本 = 延棒数」、「個や枚 = 素材個数」で表記)
この通り1つの装備品に延棒を32本以上使っていることが分かり、他の金属が必要な装備品もそのような具合で大量に延棒を使用します。
クロスゲートコスト計算機2
前作の延棒はNPC操作により待ち時間が無く瞬時に述べることが可能。
その上に大量にまとめておけるので、人通りが多くなる時間帯まで大量にストックしておくことが可能な素材でした。
言ってしまえば、PUK1登場前の話だと最もゲームマネーを稼げる職業は狩人ではなく坑夫だったということです。
熟練看護婦問題
前作の戦闘職は金策に困ることが多い職業でした。
特に杖職に関しては深刻で「FP消費量 = Gold」だと、1回の稼ぎで回復代金を1000G~2000Gとられるのはザラになります。
そのためNPCに「熟練看護婦」が登場することになります。
看護婦-XG資料館-PochiLong
例えばLv80でMP2000の場合だと、
通常の看護婦だと2000Gで回復するところが、
熟練看護婦だと「122+Lv80×15 = 1322G」、つまり678Gお得になります。
これは利益がしっかりしているとされていた生産系には当てはまりません。
(※仙人や探偵のように生産系でもゲームマネー稼ぎづらい職業は存在していました)
これを利用して、銅採掘に限った話をするならば、MPの多い杖職で銅を掘った方が回復代金のコストがかからないことになります。
しかしこの行為は問題視されることはありませんでした。
要因としては次の通り。
- 延棒だとR1~R10まで押しなべて需要があり、特にR1に拘る必要はなかった
- 杖職の金策がかなり辛いため、杖職向けの金策としての補正措置
- 白怪我などの自己治療が難しい(治療スキルだけでSS2占有するため、戦闘系だと戦力に影響が出る)
作成物のNPC売りに関して
装備品作成職のスキル上げとして「ひたすらR1装備品を作りこんではNPC売りをする」という手法が存在します。
例えばR1下位剣のロングソードの場合だと「銅4本 バルサ20個」の材料。
バルサは自分で刈ってくるとして、銅を市場で買い取るとすると1本40Gで160G。
160G+消費FP代金+バルサ代金で、NPC売却価格が220Gとなります。
仮に、消費FP代金を20GでバルサをNPC売却価格の28Gで換算すると208Gで、ロングソード1本12Gの利益がしか出ません。
しかし赤字にならないということはそのまま延々とスキル上げができることを意味し、そのままずっとR1作成を続けてスキル上げする人もいました。
そのため銅の延棒市場は確立されており、売りに出せば高い頻度でまとめ買いをしてもらえることが多くなります。
坑夫でなくても銅を掘る人が出てくるという状態になっており、金策に困っていた杖職が熟練看護婦の仕様を利用して銅を掘り込み金策に充てるといった光景も珍しくはありません。
一方で、オリハルコンの場合だと、R10通常服をNPC売りすることで利益が出てくるといった問題が存在しました。
ディヴァウトの材料が「オリハルコン1本 コットン10枚 絹10枚 ジェノーバスリード10枚 カシミア10枚」
布の代金で3730G、NPC売却価格が7000G。
オリハルコンを2000Gの相場で買い取っても1270Gの利益が出ることになります。
これにゲート代金を差し引けば利益分は削れることになるものの、例えばタウンゲートのフリーパスやモンスターメールを駆使するとその前提が崩れます。
一見すると坑夫と服職人だけで見るならばWIN-WINの関係を築けているのですが、全体で見ると2者だけにオリハルコンの太いパイプができてしまうことになります。
つまり、坑夫がオリハルコン以外を掘らなくなってしまったり、オリハルコンが他の装備職人に行き渡りづらくなってしまうということです。
このことからディヴァウトのNPC売却価格が度々問題視されたこともあるものの、結局は修正されることはありませんでした。
実を言うとこの手の話は他にもいくつかあり、例えばR6上位ローブのジュランジョルジュだと買取でも利益が出ます。
材料は「アカマツ10個 鹿の皮20個 白金5 本コットン20枚 綿端6本」。
アカマツ10本を100G計算、鹿皮を40G、白金を1本100Gで換算すると、消費MPをあわせて約1600Gのコストがかかります。
ジュランジョルジュのNPC売却価格は1700Gであることから、R6で市場価格で買い取りながらスキル上げが出来るという状態になります。
こちらでは銅と同様に問題視されたことがないことから、1つの判断として「全体の供給への影響」が批判の分かれ目となっていることが分かります。
ディヴァウトのNPC売却価格問題も、都合よく機能すれば「オリハルコンが売れなくても服職人が買い取ってくれるという一種の保障措置」と受け取ることもできるため、なかなか判断が難しいところではあります。