前作の、調教術師の強さの性質

調教術師という職業の評価は、とても難しいものがあります。
強職とは言えないものの、一概に弱い職業とは言えない強さがあるのです。
今回は、調教術師の強さと、強職とは数えられなかった原因について。

調教術師の特徴

・ナイフがR10(R11)まで装備できる
・軽装備(帽子・服・靴)がR10(R11)まで装備できる
SBP -Symphony Blue in PochiLong- 職業 調教術師
専門はテイムでRank10まで伸びます。
毒撃はRank10まで伸びますが、Rankが上がる毎に毒撃スキル使用時の通常ダメージが下がるスキルだったので、あまり良いイメージが持たれるスキルではありませんでした。
魔法スキルがRank4まで伸びるものの、専門ではないため主力で戦うにしてはダメージと消費の両面で不安が残るところ。

抵抗がRank6まで伸びるので、キュアを覚えられれば状態回復要員へ。
ブリーダーが、ブリードR10でテイムR6だったことに対して、
調教術師が、ブリードR4でテイムR10なのは、因果応報が当時存在せず、戦力的には調教術師の方が上だろうとの評価だったようです。

調教術師の真価

テイムというスキルは、2つの効果が存在します。

  • HMGを最大100まで伸ばすことのできるスキルで、HMG80以上だとプレイヤーの命令を必ず聞く効果

テイムのスキルが限られている職業だと、ペットのLvが上がっていくにつれてHMGが下がっていく特徴がありました。
そのため調教術師でもLv100を超えるとHMGが100を下回り、将来的に調教術師でもペットが命令を聞かなくなる心配があったのですが、調教術師がRankUp4のテイムマスターになるとHGMの上限が100から下がらない処理が施されました。
なお、HMGが100になると、床置き時にペットが勝手に移動することがなく、目の前でアクションをするとペットが持ち主のアクションを真似る仕様が好評だったのですが、ペットを床置きするためには前作だとテイムが必須になっていました。

  • ペットの消費FPを下げる効果

最高のRank10になると消費を4分の1までに抑えるという驚異的な減少をみせます。
テイム-スキル-XG資料館-PochiLong
通常の職業で使い魔の高Rankスキルを使用し続ければすぐにFP切れになりますが、調教術師ならば存分に使いこなすことができるのです。
ペットが強ければ強いほど、それを如何なく発揮できる職業が調教術師ということなるわけです。

調教術師の真価は、長期戦において発揮します。
例えば、延々と長時間敵を倒し続けないといけないとき、調教術師のナイフ攻撃と、使い魔の消費FP減で延々と活動できることになります。
かなり場面が限られますが、Lv1ペット捜索で、逃げ続けるとかえって消費が激しくなる場合や、倒し続けないと遭遇できない場合(連戦Lv1出現)、倒し続けた方が効率がよくなる場合(Lv上げ兼用)がソレに当たります。

デュエルだと、調教術師本体にダメージが届かないように丁寧に戦えれば、自然と自分のペースへ引き込むことができます。
そのため巫術師や呪術師とは違った長期戦を繰り広げることができました。
逆に言うと力押しが利かない分、玄人向けの職業と評価できるでしょう。

1時間の稼ぎの範囲内

では、稼ぎではどうなるかというと、調教術師がダメージ源となるスキルの不在が重くのしかかります。
ナイフだと、通常ダメージの50%、60%、70%、80%の4のパターン。
必ず前後にモンスターが並んでいるとは限らず、スキルを使用しないと手抜きと判断されかねません。
基本形としては、斧迅速。
因果応報登場後は、メインとなる範囲攻撃を持たない場合はブーメランを持っての因果応報が基本になりますが、R10(R11)ブーメランを持てるブリーダーと比べるとどうしても見劣りしてしまいます。

ペットの方は、たとえ調教術師のペットの消費FPが少なくなっても、直接的なダメージ源としては結びつかない欠点が存在します。
調教術師以外の職業が保有しているペットのFPが切れても、予備の戦力になるペットを所持しているのなら、調教術師でなくとも滞りなく活動できるわけです。
これが「補給無しの耐久稼ぎ」のような形式ならば活躍できるのですが、たいていは1時間以内の稼ぎの範囲内、長時間やるにしても補給がしやすいところでの活動が通例になります。

これらの問題点は、長距離走の選手(調教術師)と短距離走の選手(他職)が平走しているような、そのようなあべこべ感があったのです。
やはり調教術師本体にダメージ源となる専用スキルがないことが響いていました。

デュエルだと、長期戦ではタイマン最強職である「巫術師」の方が優秀と判断せざるをえません。
確かにペットのFP減少や命令を100%聞くという点は大いに評価に値できるのですが、持久戦の要となるのが結局のところリジェ系とバリア系。
幸い、調教術師は抵抗系のスキルが伸びるので、それをどのように評価するかが分かれ目となってきます。

ナイフの可能性

R10(R11)ナイフが装備できる職業は、調教術師のほかに盗賊、忍者、医者、ナイフ職人。
この中で一番戦闘能力が高いのが、調教術師になります。
つまりナイフを装備する職業で最も向いた職業になるということです。
忍者も戦闘能力が高いと評価できるのですが、忍者の場合ナイフを装備していると暗殺が発生しないので、積極的に使う人はほとんどいないような状態でした。
(*今作だと封印術士もナイフの専門として入るようになるのですが、そちらの話は後の封印術士の記事にて)

ナイフは基本CRI+3が付与されている、常に前後攻撃の遠距離飛び道具。
特殊武器のナイフを列挙してみると
・R7特殊 スニークダガー ATK+?~126 CRI+3 HIT+15 AVD-15
・水龍の短剣 ATK+129 HIT+25 明鏡止水の消費FP変化
・R8特殊 ウインドテイル ATK+50 HIT+15 AVD+15 AGL+15 CRI+18
・R9特殊 手裏剣 ATK+121~138 CRI+6 HIT+3 陽炎のMP30%減少
・R10特殊 エルヴィンダガー ATK+? CRI-3(高ATKナイフ?)

他には新R5ナイフの「苦無」には微量にHITやAVDが増加。
R11HITナイフの「ヌンチュウ」、R11CRIナイフの「ケセドール」も存在しました。
しゃりしゃりパラダイス☆

特筆するべきナイフの性能が、水龍の短剣のHIT+25、あと低ATKであるもののウインドテイルの付属効果の多さ。
水龍の短剣の場合、水龍の弓でもHIT+20なので、弓以上の命中率を誇ることになります。
ウインドテイルの場合、低ATKが問題になるものの、付属効果がかなりおいしくなり、稼ぎでは通用しませんが毒撃をメインで戦う方法も見出すことができます。

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