前作の巫術師と呪術師について

前作の巫術師と呪術師ともに癖のある杖職でした。
SBP -Symphony Blue in PochiLong- 職業 巫術師
SBP -Symphony Blue in PochiLong- 職業 呪術師

巫術師

まず、巫術師はクレリックと対比される職業。
クレリックが、ヒール系やリヴァイヴ系を得意としていました。
巫術師が得意とする専門のスキルは、

  • リジェリジェネスリジェネア … 前作だとターン制で徐々に回復。6ターンでヒールの2倍の回復量を誇りました。
  • キュア … 状態異常の回復。Rankが上がる毎に単体→範囲→全体へ。
  • バリア系
    物理吸収魔法吸収) … ダメージ分回復するバリア。緊急回復として重宝する人も。
    物理反射魔法反射) … ダメージ分反射するバリア。Durが減少しなかったので、特殊なクエスト中でも大活躍。
    物理無効魔法無効) … ダメージを無効にするバリア。吸収も反射も1度だけの効果でしたが、無効に限り2回無効になった。

クレリックよりやや灰汁が強い回復職が巫術師と思っていただけると想像しやすいかと思います。
一応ヒール系やリヴァイヴ系も使えるものの、消費が倍になるのでクレリックより使いづらくなっていました。

では、クレリックと巫術師のどちらが優れていたのかというと、前作だとクレリックという結論でした。
理由はクレリックのヒールは即効性があるので、死にかけのプレイヤーを即効で回復することができたから。
稼ぎだとその辺が顕著になり、火山時代の「僧魔格弓(範囲職)以外は募集にのれない」というように巫術師は漏れています。

もう1つの理由が「リジェ系に反応して特殊行動をするボス」がいたこと。

代表格がフリアボロスですが、リジェ系を使用するとデス(一撃死魔法)をいきなり使い出すので、巫術師は肩身の狭い思いをしていました。

性能面で評価すると、リジェの「6ターン経過すればヒールの2倍回復する」仕様はかなり強力です。
高Rankを使いこなせない兵士でも、ヒール系ではなくリジェ系を覚えるように心がけていた人もいたくらいでした。
バリアの使い手でもあることから、巫術師は「タイマン最強職」と呼ばれたこともあります。

呪術師

一方、呪術師は魔術師の対比というより、ヒールもそこそこ伸びたので杖職の兵士的な位置にいました。

代表格となるのが、状態異常魔法(混乱・石化・酩酊・忘却・睡眠・毒)。
あともう1つの主力が、属性に関する魔法。

  • リバース … クリスタルの属性反転
  • 祈り … 対応の属性があっていると被ダメージ減少

実はカジノのアトラクションの1つに「海原の祈り」を打ち込ませる問題があったので、おそらく祈りもなんらかの形で登場することが見込まれています。

状態異常に関しては即効性がないので、経験値稼ぎになると「僧魔格弓」には適いません。
しかしリジェ系と同じく、ボス戦やデュエルのような長期戦で状態異常がきまると戦局が一気に優位になります。
ターゲットの選択の違いでは単体呪術範囲呪術全体呪術の3つが存在。
状態異常の効果は、毒、睡眠、酩酊、忘却、混乱、石化の6種類存在します。

毒に関しては、グリフォンクエストで毒が効いたので、グリフォンの石化に悩まされつつも、毒がきまれば毎ターンダメージを与えることができました。
睡眠に関しては、近接職が2行動目にスリープ(単体眠り呪術)を使用して、次のターンは無防備になることを狙う場面もありました。
睡眠ならば、石化のように被ダメージが半減されることもないため、石化よりも稼ぎ向きだという評価もできます。

酩酊や忘却に関しては、他の呪術と比べるとあまり評価されません。
虚襲慄心でMPダメージを与えることができたので、ペットに虚襲慄心を使わせれば事が足ります。
大半のボスが状態異常が効きづらい状態だったので、スキルスロット数が少ない中で実用性に乏しい呪術は入れにくい事情がありました。
忘却はスキルを一時的忘れるスキルですが、部分的にスキルが忘れる効果なので、他のスキルで代用されてしまうといった欠点が存在し、信頼性が乏しくなります。
相手より早く行動できるなら、忘却をさせて使用中のスキルをキャンセルさせるといった使い道がありました。
どちらもマイナーな状態異常なので、状態異常抵抗スキルを覚えている人がまず存在しないノーマークな状態異常でした。

状態異常で最も使いやすくなるのが「混乱」「石化」。
混乱は相手を操作不能にしたり味方を攻撃したりします。
ガードをしてもガードも不能になるので、全ての呪術の中で混乱が一番効果があるような状態でした。
石化は、睡眠と違い攻撃されなければそのまま被ダメージ半減の状態で操作不能ですが、その間に石化してない人が集中攻撃されます。
前作では逃亡にABできるという仕様は存在しないため、逃げ対策に石化で固まらせておくといった使い方もありました。
スキルスロットの余裕があれば入れておいた方が良いといわれたのが、混乱抵抗と石化抵抗のスキルになります。

状態異常で判断するなら呪術師がどのような職業かというと、
例えば5人対5人の場合で、片方に呪術師がいるなら、実質上の4人対2~3人というようになります。
呪術師が呪術に専念(-1)し、相手方の2~3人(-2~-3)くらいは無力化させるという意味です。

もう1つの主力であるリバース(属性反転)は、クリスタル属性を反転させて自分の優位に働かせる魔法。
敵に使ったり味方に使ったりしました。

祈りは、大ダメージを与えてくるボスほど重宝されるスキルです。
樹海ボスの「人間?戦」では、ReBirth登場前までは祈りがないと勝てないとさえ言われたことがあります。

効果は、祈りの属性に沿った対象は、祈りのRankに応じて被ダメージが減少するというもの。
被ダメージの減少幅が大きいため、効果的に使うと非常に有用なスキルと化します。
呪術師に関しては、祈り無くしては語れません。

敵しか使えないスキル


地震は巫術師用で、デス系が呪術師用だと思われるのですが、どちらも強力すぎるのでボスしか使えませんでした。
他にも魔法封印やレベルダウンもボス専用です。

他に、PUK2以降のボス戦にて、「範囲無効」という乱れ射ちや範囲魔法・全体魔法のダメージを無効化するスキルを使用してくることがありました。
ブーメランの因果応報は範囲無効登場後に登場したためか、範囲無効に引っかからずダメージを与えることができました。

足りないスキルスロット

巫術師・呪術師どちらにも共通した悩みが「スキルが多すぎること」と「稼ぎで主力になるスキルがないこと」。
その両方を解決しようとしたと思われるのがサイブラストのスキルです。

何度か「サイブラストはクレリック向けのスキルだ」主張している人をみかけたことがありますが、クエストでサイブラストを販売しているキャラクターは呪術師という設定でした。
本来は、土と火のペア、水と風のペアで、単体・範囲がないと稼ぎに参加しづらくなります。
そのため4スロットは埋められてしまうので、残りは6スロットになり、思うように巫術や呪術がいれられなくなっていました。

物理型のBP構成の場合、巫術師なら因果応報でなんとかなったのですが、呪術師だとナイフだったので因果応報の恩恵には預かることは出来ず。

バリア系について

前作だと低Rankならたいていのスキルが取得可能でした。
例えばヒールやリヴァイヴは全職業取得可能だったのです。
その流れでバリアも低Rankならどの職業も取得することはでき、Rankの高低の差は持続時間の差でしかなかったので、低Rankでも活躍できました。

しかし、今作ではヒールやリヴァイヴは限られた職業しか使用することができません。
その流れを考えると、バリア系も使える職業が限られる可能性が濃厚になっています。

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