バニーガールと女戦士

コンチェルトゲートで、バニーガールセットが登場しました。
wikipediaによると、バニーガールの衣装は『雑誌PLAYBOYとの連動企画で運営された高級クラブ「プレイボーイクラブ」のウエイトレス衣装として考案され』ました。
バニーガール – Wikipedia
後にフェミニストから「女性という性を男性たちの楽しみのために商品化している」と問題視されることになりました。
グロリア・スタイネム – Wikipedia
フェミニズム – Wikipedia
日本のPTAから『「青少年に悪い影響を与える」とクレームが付いた』こともあるようです。
後に女性の権利は、セクハラ問題や男女共同参画社会基本法などを基点として確立され、
国際的には、女性の問題から同性の問題へと焦点が移っていくことになります。

バニーガールの衣装が、本当に「女性という性を男性たちの楽しみのために商品化している」のかどうかは疑問が挟まれるところになります。
例えばバニーガールをメイドに置き換えてしまうと、論理がそっくりそのまま入れ替わります。
しかし、社会上だとメイドは、むしろ文化の一つとして取り上げるような具合です。

バニーガールが問題ないと思っていても、その判断の根幹に関わる時点で問題とされます。
そのため、そもそも判断そのものが出来ないので、男女平等を当てはめるしか判断基準が示されないわけです。
視覚的に露出度の差が顕著ですが、単純に言ってしまうと「問題にならなければ問題にならない」ということ。

RPG上、表現の手段として必要であるものの、深く突っ込まれると問題になる要素がいくつかあります。
1つの事例として「女戦士のような、肌がむき出しの鎧を着るキャラクターなんて、歴史上登場しない」というもの。
一番馴染みがある姿だと、ドラゴンクエストⅢの女戦士がそれらしい格好でしょうか。

実を言うと、そのような身なりの女戦士は歴史上登場しています。
不思議館(*トップページ)
不思議館 古代の歴史 グラディエーターの世界
>女性の剣闘士も存在したことがわかっており、観衆にとっては人気のあるショーの一つであった。
>女性剣闘士の場合は、観衆の好色な視線を釘付けにするために、剣と楯以外の衣服は最小限しか身にまとわずに戦ったのである。
このようにバニーガール以上に問題があるわけです(==;

ドラゴンクエストⅢの発売が1988年。
1つのきっかけとして、1990年代の間は「テレビ朝日系『ビートたけしのTVタックル』」によってフェミニストの存在が広く知らされることになります。
田嶋陽子 – Wikipedia
日本のフェミニストだと、一番なじみがある人は元参議院議員の「田嶋陽子」さんという人も多いと思います。

その後、ドラクエシリーズでは露出が多い女性キャラクターというのは見かけなくなりましたが、
その反動のためか「露出の多い女戦士は存在しない」と言う人がちらほら見かけられるようになりました。

とにかく、表現の問題はそのときの時勢に大きく反映されるということですね。

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