ドラゴンクエスト10も長いことサービスが続いているMMOなわけですが、
その中で「NPCを歩かせる処置を施してほしい」という意見を見かけることに。
過去作のドラクエ作品だと、村人があちこち歩いているので
ドラクエらしさを追求すると、歩かせる処置が適任なものの
ドラクエ10の場合だとMMO初心者の参入が多く見込まれたことから
あえてNPCを歩かせないように方針づけられた経緯が存在しています。
実際にある初心者話として、ドラクエ10の戦闘システムとして
基本4人PTで行動するうち、NPCのサポート仲間を3人雇って
行動することになるのですが、NPCにも関わらず
サポート仲間にチャットで延々と話しかけていた
といいう体験談を度々見かけることもあったような状態です。
ただ、長期間MMOを運営しているともなると、もう初心者向けに
NPCを歩かせないといった枷も必要ないようにも思え
だいぶMMO慣れしてきたドラクエプレイヤーが増えた今だとだと
改めて見直される議論にはなってきます。

そこで今回、長年「ゴブ蔵」の足止めをし続けることになった
コンチェルトゲートプレイヤーの「黒潮」さんにインタビューをし
NPCを歩かせる処置について是非をうかがってみることにしました。
- ゴブ蔵とは?

「ゴブ蔵」とは、主に戦利品で手に入る「モンスターコイン」を
(※後期だと生産科三次職のトレジャーハンターの
トレジャーハントのスキルで大幅に獲得)
「ゴブ蔵」に話しかけることによって
様々な景品に引き換えてくれるゴブリンのNPCのことを指します。
マップ/フレイア大陸中央部/ゴブ蔵 – コンチェルトゲート フォルテ Wiki*
ただし、「ゴブ蔵」はランダムエンカウントする
「フレイア大陸中央部」を広範に動き回ってしまう上に
リアル時間の偶数時(夕夜)のみしか出現しません。
最初のころは見つけるのに苦労したのですが、
「ゴブ蔵」に誰かが話しかけていると動かなくなる仕様があり
「ゴブ蔵」に話しかけ続けていることによって
足止めし続けた人が「黒潮」(画像だと「対馬」)さんです。
黒潮さんへのインタビューまとめ

今回Twitterで公開形式でインタビューをさせて頂き、
記事上にまとめの方を書かせていただいたのですが、
もし原文の方(どれだけ端折られるのか)を確認したい場合は、
こちらのTwitterへのリンクで確認をどうぞ。
(MMO歴)(ゴブ蔵を止め続けた経緯)
(ゴブ蔵を止め続けた期間)(印象的なエピソード)
(ドラクエ10で歩かせるべきかどうか)(告知など)
- MMO歴
CG歴は、XG終了時からサービス終了時までの5年半
「碧空のグレイス」を約1年間、以後はドラクエ10を継続
- 「ゴブ蔵」の足止めし続けた理由
XG終了時に『XGで遊んでいた人とまた一緒に遊びたい』ということで
「ゴブ蔵」を足止めする「対馬」というキャラを作り、
フリーコメントで「黒潮はここにいてまた一緒に遊びたい」
という主旨のアナウンスが当初の目的だったとのこと。
以後、5年半足止めを続けることになり
専用のノートパソコンで足止めをし続けることに。
・ドラクエ10でNPCを歩かせるべきか
ドラクエ10の場合、フィールドが広くマップ数が膨大という事情があり
各所でプレイヤーの発信があるうちはいいものの、
旬が過ぎたコンテンツや、取り合いとなってしまう輝晶獣は
後発プレイヤーにとっては探すのが困難に感じられ、
外部情報の収集もMMOの楽しみ方の1つではあるのですが、
ゲーム内の情報収集が不足・完結してないとなると
広範囲を探すような規模では、歩かせるのはやや反対という意見。
- 告知

黒潮さんに告知がないかどうか尋ねてみたところ次のようなリプライが。
>こちらこそ貴重な機会をいただきありがとうございます。
>告知事項という程でもありませんが、
>ドラクエ10のほうは相変わらず細々と続けております。
>もし他の皆様も含めゲーム内でお会いする事などあれば
>ぜひ宜しくお願いいたします。
>本日は本当にありがとうございました
尚、黒潮さんへのメッセージ等があれば、この記事でのコメント欄か、
もしくはこちらのURLのTwitterのリプライの方で受け付けているので
当時を振り返ってありがとうのメッセ―ジ、
もしくは黒潮さんの生存確認という体でもどうぞ。
黒潮さん向けのメッセ―ジ受付(黒潮さんのTwitterアカウントに直接送ってもヨシ!)
動的表現の担い手
各作品のドラゴンクエストの実況動画を目にする機会も多いのですが、
町中で追いかけっこをしている二人の子どもをみかけると
追われる方を止めて、追う方を追いつかせたり
追う者と追われる者を逆転させたりと
ちょっとしたお遊びで干渉するシーンを目撃することもあります。
ドラクエの思い出話でもこのちょっかいに関しては
「ドラクエあるある話」として構成されており
ドラクエには必要なものだという認識は間違いありません。
ドラゴンクエスト10だと今の今(ver5)まで動かず
今後も動かさない処置が続いていきそうなのですが、
代替手段として、シンボルエンカウントのモンスターが動くことから
そちらでドラクエらしさの表現を演出することがあり、
特に有名なのがキングスライムとクイーンスライムで、

ver1とver4のエリアだとキングスライムとクイーンスライムが
対岸を挟んでお互いを見つめあっているように配置されていたり、

ver3のエリアだと、キングスライムとクイーンスライムが
ゲーム上特に深い意味もなく追いかけっこをしていました。

また月世界だとスペースデーモンとスペースデビルが
お互い支柱の周りをぐるぐる走り回っているシーンがあり
動的な表現に関しては、シンボルエンカウントの
モンスターが担って表現されるといった位相を果たすことになっています。
つまりモンスターがシンボルエンカウント化することによって
村人からモンスターへ動的な表現のシフトが行われていたというお話に。