主人公(プレイキャーキャラ)の設定については、
PUK1にてある程度設定づけられることになりました。
「開くもの」の設定
- 召還時の経緯
まず無印段階での主人公の設定だと、
>「異世界より来る者の中にこそ『開くもの』在り」
>『開くもの』こそが、これから始まる大災厄をなぎ払う力を持っているはずだと。
>国王は『開くもの』を呼び寄せるため、封印されていた古の術を以って召喚を繰り返す。
>『開くもの』がこの国を救うと信じて……。
ということで「封印されていた古の術」を用いて主人公を呼び出し、
数としては「何百、何千という人々を召還しておる」との話が出ています。
老賢者
「陛下はそなたのように、異世界から何百、何千という人々を
召喚しておる。それら異世界の人々の中にかならずや
この世界の危機を救う『開くもの』がおるはずだからじゃ。
そしてわしもそう信じておる。
もっとも、このような無礼な方法で呼び寄せるのは不本意なのじゃが……」
- 「開くもの」の条件
死者の指輪を持って国王にみせることによって
「開くもの」かどうかの判別が行われるのですが、
「開くもの」ではなかったということで、召還側の目論みは失敗に終わります。
尚、呼び出されたものの「送り返す術がない」ということで
ファンブルグで生活を送る簡単な手はずを整えてくれました。
(※PUK3だと死者の目のルートも追加され、国王や王妃の会話としては死者の指輪とほぼ同一の内容)
ちなみに死者の指輪をとると
「勇者は召喚され 死者の指輪を持ち 亡国と魂を救い また還る」
という謎めいたメッセージを聞くことができます。
召還されたときは、開くものではないと判別されたものの、
その後、「開くものの試練」(戦闘系だと赤犬、生産系だと熟練クエスト)を済ませ、
アステリア神殿にて禊(燭台の交換とイスカリオテの撃破)をこなすことによって、
総大司教のブルメイルから「開くもの」だと認められることになります。
このとき、永久称号の「開くもの」が手に入るわけなのですが、
開くものの条件の1つとして「異界の住人」でなければならない話が出ています。
アステリア神官
「神の住む神域と、人間の住む浅域、
この二つをつなぐ扉は異界の住人にしか開くことができないといいます」
時を移動する主人公
主人公に関しては、現代と4000年前の2つの時代で登場します。
これがどのような状況なのかというと、どちらも同一人物だとのことです。
リヴェリウス撃破後のカレンのセリフだと、このような説明。
女神カレン
「あなたはこの先神話の時代とこの時代を振幅しながら
歴史を作り上げていくことでしょう…
…あなたが誰によって…
何のために生み出された存在なのかそれは私にもわかりません…
…あなたは神域にも浅域にも属さぬ特別な存在なのです… 」
リヴェリウスとの戦闘に入ると、リヴェリウスはこのようなセリフを言います。
「久方ぶりだな、開くものよ。再会を光栄に思う」
PUK1メインストーリーの「解き放つもの」のドゥヴァのセリフだと、このような説明。
ドゥヴァ
「希望の子よ。
異世界へ逃れたことで、お前は時間に囚われてはいない。
召喚士ゲイツは、お前を異世界から呼び戻したが、
お前は、今とは異なる時間に現れている。
リーユンとともにアルカディア帝国と戦っていたのも、
間違いなくお前であるのだ。」
同じ顔、同じ姿?
ヴェンジェンス教団にて、盲目のアディーンに会うためには、
盲目のアディーンに危害がない存在かどうか占ってもらう必要があるとのことで、
「戒めの石」「災禍の水」「真理の枝」を渡して、聖女マハに占ってもらおうとすると、
主人公は、聖女マハの予知能力を無くしてしまう存在だとして、
「冥府への道」に落とされ抹殺されそうになりました。
聖女マハ
「…わらわの予見は絶対に外れはせぬ。
この世界の未来…それは既に過去に過ぎん。
決められた未来を繰り返す、それがこの世界に生まれた者の運命である。
わらわが垣間見ることのできるのは、すでに起こった出来事なのじゃ。」
「…しかし何故か、だ。
ある時を境に、未来が揺らぎ始めたのじゃ。
その原因は、『開くもの』と呼ばれる異世界から来た連中にある。」
「おまえがその『開くもの』であることはすでにわかっておる。
異世界へ帰る方法を求めてここにやってくることも、わかっておった。
おまえは何度もここへ来て、異世界へ帰れず、絶望して死んでいく。
だからわらわもお情けでアディーンに会わせてやっておった。」
「だが…おまえはいったい何者じゃ?
(キャラクター名)と同じ顔、同じ姿をしておるのに、
先が見えぬようになっておるではないか、恐ろしいっっ!」
「おまえがいると未来が見えぬ!わらわの力が失われてしまうのじゃ!
『開くもの』よ、おまえが開くべき扉は、リヴェリウス神の封印だけじゃ、
余計なことはせんでよい。」
このことから、聖女マハによると、
- 異世界に帰れずに、絶望して死んでいく主人公
- 聖女マハにとって、先が見えなくなっている主人公
の2つの存在がいるとの指摘があります。
いわゆる「開くもの(主人公)」だと、ループしている世界の中で行動に幅があるようで、
ドゥヴァのセリフでも、そのことについて触れているようなセリフが存在しています。
ドゥヴァ
「お前はこの世界で何度も生まれ、異世界へ逃れ、
この世界に帰ってきている。そしてようやく会うことができた。
我らを…世界を時間の牢獄から開放してくれ。
我ら三頭の竜を倒し、砂時計を破壊して欲しいのだ。」
この「何度も」がどこにかかっている修飾語なのか考えてみると、
「何度も生まれ」となると、かなり特殊な話になるので、
「何度も『生まれ、異世界へ逃れ、この世界に帰ってきている』」
というループのもとで、ドゥヴァに辿り着いた今回のパターンについて触れているように思えます。
「産まれた世界」と「育ててくれた異世界」
主人公は、アルカディア帝国の子孫です。
エルヴァニア国とトルファジア国(旧アルカディア帝国民の国)の決戦で、
トルファジア国が敗れることになった時点で、
主人公の両親が登場するシーンが流れました。
場面としては、聖女マハから「冥府への道」へ落とされるときに回想?として流れます。
男
「逃げろーーーー!
俺のことは構わず、逃げるんだ!!!
その子を…頼む……黒の宮殿に行けば………
生きて…くれ…(キャラクター名)……生き……」
女
「あなた!!!…どうして?
私たちが何をしたって言うの!
なぜアルカディアの民の血を引いているだけで、
殺されなければならないの?
…泣いてる場合じゃない、逃げなくては。
でもどこへ行けばいいの?どこへ行ったって、帝国の子孫は殺される。
この世界のどこにも、私たちが生きていける場所なんて…ない…
どこへ行けば…」
ここで出てくる「男」と「女」がそれぞれ両親のことを指しています。
セリフからして、父親に関してはエルヴァニアによって殺害されたようです。
空間の裂け目が出来ている黒の宮殿にて、主人公を送り出すシーンもあります。
女
「この時空の穴を通れば、異世界へ行くことができるのね。
こんなひどい世界から、逃げることができる…
ごめんね、お母さんは一緒にいけないの。
あなたは強い子よ、一人でもきっと大丈夫ね?
ちゃんと育ててあげれなくてごめんね、一人にしてごめんね…
怖い思いばかりさせて…本当にごめんね…。
お母さんがおまじないをしておいたわ。
次に目がさめたら、あなたは何も覚えていないでしょう。
もう怖い人たちは来ない、泣くことを我慢しなくてもいいのよ、ね?
新しい世界で、優しい人と、たくさん会えるといいわね。
さようなら…わたしのかわいい子…お父さんとお母さんを、許してね。」
「お母さんがおまじないをしておいたわ」
「次に目がさめたら、あなたは何も覚えていないでしょう」
ということで、異世界で育つことになった主人公は、
元にいた世界の記憶に無くなっているといった設定になっています。
また、竜の砂時計を破壊し、空間を裂け目を塞いで、皇女セクメトの話を聞いたときだと、
皇女セクメト
「ありがとう…それから…お帰りなさい。
…大変な旅だったよね?
(キャラクター名)が……この…世界に帰ってきてくれて…
……とても嬉しかった。
………魔方陣を完全に制御できるようになれば、
あなたを育ててくれた異世界に…帰ることも……できる……わ。
…ありが…とう……お帰りなさ…い……
…あ……り……がと………う………」
ということで、主人公にとって現在いる世界は「産まれた世界」で、
空間の裂け目を通って辿り着いた「育ててくれた異世界」の存在の話をしてくれます。
リーユンの疑問
PUK1メインストーリー「解き放つもの」のリーユン撃破後、
リーユンのセリフについて解説をいれてみると、
勇者リーユン
「(キャラクター名)、私はずっと君をさがしていた。
君がアルカディア帝国の人間で、セクメト皇女を逃がす手伝いをしたと
わかったのは、ずっと後のことだ。その裏切りで、多くの仲間を失ってしまった。
なぜ祖国を裏切ってまで私たちに協力していた?
そしてなぜ、我々を裏切ったんだ?
君を信じようとした…だが信じることができなかった。」
この「祖国を裏切ってまで私たちに協力していた?」という疑問に関しては、
主人公はアルカディア帝国の子孫にも関わらず、
勇者リーユンたちと一緒にリヴェリウスを倒し、
アルカディア帝国に張っていた結界を解く協力をしていたので、
そのことに関して問い質しているといったセリフです。
「そしてなぜ、我々を裏切ったんだ?」という疑問に関しては、
クルクス島へと逃れた皇女セクメトを一度は捕られたものの、
魔術師アシャフは皇女セクメトを逃し、その罪を巫術師サザンカも被ることになって、
戦士バルケスは、天帝の証で「生きたまま腐って死ぬ」ことになった
といった顛末について問い質しているセリフです。
また「君がアルカディア帝国の人間で、セクメト皇女を逃がす手伝いをした」
というシーンは、過去のコーラルで挟まれなかった話なのですが、
勇者リーユンの話よると、主人公は実質的にアシャフを謀殺したことになっています。
その後、リーユンは次のようなセリフが続きます。
勇者リーユン
「だが私は、君を信じていてよかったのだな。
君が姿を消した理由も、今…わかった。
ようやく世界は時間を取り戻す、と言うことか。」
矛盾した行動も、つまりは、
未来を取り戻すための行動だったということで、
勇者リーユンは理解することになったようです。
アルカディア帝国の唯一神
「空間と空間を繋ぐ魔方陣」はアルカディア帝国の遺産で、
アルカディア帝国の遺産は、アルカディア帝国の子孫しか使えません。
そのため、魔方陣を制御するのに適任だったのは主人公だったわけなのですが、
主人公だけだと結局制御できないまま、そのまま世界が飲み込まれてしまいそうな状況に陥りました。
そこで手を貸してくれたのがリヴェリウスです。
「開く者………
…そして我が血に連なる者よ。」
「私を打ち倒すほどの力を持っていながら、
この魔導装置を制御することは叶わぬか。
お前に秘められた力がどれほどのものであっても、
浅域にある身では全てを発揮することはできぬ。」
「不安定でしかない力………だがしかし、
それゆえにこの世界の理を変えることができたのだ。」
「今は少しの助けが必要のようだな…
残っている私の力の全てを、お前にやろう。
私が助けてやれるのは、一度きりだ。
いつかはお前がお前自身の力で、魔導装置を使うことが
できるようになる必要があるだろう。」
「 ……我はリヴェリウス……
……すべての存在に仇なす神、リヴェリウス……」
「………しかしながら………
………ときに不可思議な存在が現れるものよ………」
「………貴様のように………
………アルカディアのように………」
ヴェンジェンス教団で次のような話が聞けます。
信者ユセフ
「アルカディア帝国の魔法科学は、
リヴェリウス神から与えられた神の知識と技で、飛躍的に発展した。
当時の責任者であったラウレンス博士は、忌むべき存在であった
呪われしものたちの知識と力を利用して、魔法をさらに発展させていった。
いまでは全て失われてしまったが、時を操ったり、空間を越えたり、
死者の肉体を保存して甦らせることもできたらしい。
神を越えた帝国の民たちが、アルゼ神を信仰するはずがない。
自分たちを導いてくれるリヴェリウス神だけが絶対唯一の神なのだ。」
アルカディア帝国の子孫である主人公は、
アルカディア帝国の神であるリヴェリウスによって救われることになったといった結末に。
(※セリフに関してはリセリア城図書室別館さんのXGシナリオ集「序章」「死者の眼と指輪」「リヴェリウス」「光と闇と(ゴーストバスター)」「盲目の竜(ノースバウンド)」「時の開放(解き放つもの)」にて確認できます)
一応クロスゲートだと主人公の設定があったんで、
コンチェルトゲートだとどうなるのか気になるところがあったのですが、
クロスゲートの時点でもPUK1→PUK2の間で、
ドワンゴからポンズビックに変更したということもあったり、
ヴェーんがいっていた「神のいない世界」が
どのようなことを指しているのかといった疑問もあるので、
この設定を次回作に活かす事はできなかっただろうなーとは感じています。
ふはー、XGってこんなに深い話だったのですか!
全然知りませんでした。
あれ、コンチェはどうなっ・・・・ うわ、なにをするやめr・・