前作のサソリ系統について。
CG Island モンスター サソリ系
BP構成
- ブルースティング V20 S27 T47 Q13 M8(Class115)
- レッドスレイヤー V19 S28 T42 Q19 M7(Class115)
- ラングドック V20 S30 T43 Q12 M10(Class115)
- ムールキラー V30 S29 T38 Q11 M7(Class115)
- Rラングドック V20 S10 T43 Q12 M40(Class125)
TGHが突出して伸び、VTLやSTRがそこそこ伸びます。
対してQUIやMGCはあまり伸びないといったステータス構成で、
「VTLやTGHが伸び、QUIが低い」となると壁向けの使い魔と評価できます。
総クラスも115のスキルスロット7個という点からすると、決して悪い性能ではないのですが、
XGの場合だと「TGH」のステータスが嫌気されてしまった都合から、
TGHが突出して伸びるサソリ系統はどうしても嫌気され勝ちなイメージが付きまとうことになりました。
しかし、TGHがいくら嫌われていたからといって、
防具を装備できない使い魔上では全く話が異なってくることになり、
サソリ系統全般でいうと、このままVTL振りで使っていれば壁モンスターとして十分機能してくれて、
Lvを十分確保した上で運用する分には、そのまま生涯のパートナーとして活躍を見込むことが出来ます。
攻撃に使いたい場合だと、レッドスレイヤーのQUIの最高クラスが19まで伸びるので、
こちらをSTR振りにして使うことを考えると、中速タイプの物理ペットとしての活躍を見込め、
特にムールキラーだと、VTL寄りに伸びることから、
ムールキラーはBP配分上ちょっとしたバジリスク感覚での運用も可能なので、
見た目が気に入った上で育てると、それに応えてくれるだけのポテンシャルを備えている種族だったと評価できます。
砂漠に棲む生物
サソリは砂漠に棲息する生き物だというイメージもあってか、
砂漠が広がるガルーナ地方で全4種類全部出てることになりました。
見た目がいかにもサソリといった姿なので、
そのままサソリとして扱われていたこともあるのですが、
エビに見えるといことでエビとして扱われることもありました。
「レッドスレイヤー → レッドロブスター」は鉄板ネタです。
他にもラングドックは見た目が黄色でなめらかな曲線を描いていたことから、
こちらは「バナナ」に例えられることもありました。
リアルでの「バナナワニ園」が存在している都合で、
黄色いワニのランドクロウラーもバナナに例えられることがあったのわけなのですが、
ラングドックは正真正銘に見た目からバナナを連想させるといったものです。
攻撃モーションとしては、尻尾で突くタイプ
ハサミを前に突き出して攻撃するタイプ、
跳ねてのしかかるように体当たりする(エビゾリ)タイプを記憶しています。
歩くモーションだと、戦闘中カサカサ音を立てて進んでいたのですが、
リアルなサソリだと基本的には音を立てて動くといったことはしないので、
ゲーム中では、イメージを浮き立たせる違和感を感じない誇張表現となります。
効果音のイメージとしては、Insectのイメージを意識しての効果音か、
もしくは、DEFが高いので殻が擦れている音をイメージしているといったことが考えられて、
意識よりも無意識(感覚)の方に訴えかけていた演出です。
走るモーションだと、地面に尻尾だけ出して潜って進むといったものでした。
砂漠で出てくるモンスターなので、砂漠を潜って進むといった想定なのですが、
街中で走るモーションをすると、石の中でも潜って進行するといった具合にもなります。
どうしても違和感を感じそうな光景ではあるのですが、
このことはネタにされても問題視された形跡はないようで、
土の中を潜るアクション事情については、ロチャ系統にも引き継がれるようにもなっています。
TGHの評価
まず、一般的にどの程度TGHが嫌われていたのかの具体例として、前作だとTGHにまつわる「忍者最強」理論の冗談話が存在します。
- TGHの評価に関する逸話
「忍者最強」のパラドックスについては2つの意味があって、
1つは、暗殺スキルが一定の確率で発動するため、誰が使っても勝率を確保できるという意味での最強、
もう1つは、TGHの仕様として「DEFが伸びれば伸びるほど、被クリティカルのダメージが増える」というものがあって、
TGHにステータスを振るのはとにかくありえないということから
「防具を装備しない忍者が最強である」といったパラドックスが発生することになりました。
実際には「裸マフラー」という言葉があったとおり、忍者はアクセサリーのDEF+10でもほしいくらいの職業で、
理論上だと低DEFでクリティカルダメージは下がるのですが、通常ダメージが上がるので実態から外れた理論となります。
DEFに関しては、近接職の場合だと「TGHに振らなくても重装備で得られるDEFで十分」といった評価で、
防具を装備できない忍者だと
「DEF240を過ぎると効果が薄くなる」という理論の元、
DEF240を目指すといったことが行われ、VTLの他にTGHに振ったり、
装備品(武器やアクセサリー)や宝石でDEFが増加するものを好んで確保することになりました。
話をまとめると、一般的なイメージとしては「全くないと困るものの、過剰には必要ない」といった評価でした。
この考えについては、使い魔の方にも観念として伝播することになり、
「DEFとLPだとLPの方が信頼性が高く、DEFが伸びるTGHよりも、LPが伸びるVTLの方が望ましい」
「TGHだとMNDの上昇要因となるため、魔ペット向けのステータス」
というような観念が形作られるようになりました。
- クリティカルダメージの仕様
前作のTGHだと、どうしても嫌われ勝ちなステータスなものの、
クリティカルダメージの仕様について厳密に話すと、
「クリティカルダメージ=DEF×攻撃側レベル/(防御側レベル×2)」
ということで、高DEFでもLvが伸びれば伸びるほどクリティカルのダメージを抑えることが出来、
高DEFタイプの使い魔は、育てれば育てるほどDEFの真価を発揮できるということになって、
相手よりLvが上回って扱う分には、クリティカル込みでも優位に立ちつつ戦えたといったことになります。
食材界におけるエビカニ対決
- レッドスレイヤー V19 S28 T42 Q19 M7(Class115) スキルスロット7
- クラビー V16 S32 T35 Q11 M11(Class105) スキルスロット9
使い魔だと、サソリ(Insect)系統とクラビー(Metal)系統がいるものの、
どうしてもサソリの方が成長率が高くて実用的といったBP構成をしています。
食材でも「かに」と「イセエビ」が登場していて比較してみると、
R7かにを使う料理はコチラ。
- R8イスカルなべ … ねぎ20 しょうゆ20 じゃがいも20 唐辛子20 「かに10」
- R9ちらし寿司 … 海苔20 あなご20 お米20 「かに20」 イセエビ10
- R10スッポン料理 … 唐辛子20 「かに20」 イセエビ10 うに10 スッポン20
- R11海鮮チゲ … アジ20 「かに20」 イセエビ40 スッポン20 キムチ3
R8イセエビを使う料理はコチラ。
- R9ちらし寿司 海苔20 あなご20 お米20 かに20 「イセエビ10」
- R9重箱 たまご20 しょうゆ20 海苔20 「イセエビ15」 うに15
- R10スッポン料理 唐辛子20 かに20 「イセエビ10」 うに10 スッポン20
- R11海鮮チゲ アジ20 かに20 「イセエビ40」 スッポン20 キムチ3
ちょうど食材のRankとは似通っていて、
ちらし寿司やスッポン料理だとどちらの食材を用いることがありました。
R7かによりもR8イセエビの方が高級感があり、その点エビの方が上だといった対応関係。
PUK1のころでは、コーラル周辺が食材の宝庫として有名で、
コーラル産R9イセエビとカンナベラ産かにだと、イセエビの方がアクセスの方が上となり、
狩人の間では、かによりもイセエビの方が馴染みがあるものになりました。
PUK2の実装当初だと「カニ祭り」が勃発し、一躍有名な食材にもなるとともに
ザンクトハルマ産のカニに関してはほぼ絶滅するといった事態になりました。
そのためPUK2以降だとカニのイメージが強くなったのですが、
同時期にエビ側はエビ側でブラックタイガーといった新食材も存在しているので、
待遇としてはどうしてもかによりもエビの方が良かったように思えます。
出現場所
- ブルースティング
- ラングドック
ブルースティングは、ガルーナ地方のフィールドで出てきて、
砂漠をうろうろしていると、ブルースティングとラングドックの
サソリ群れに襲われるというのが一般的な流れになります。
砂漠をうろうろするとなると、反射スキルのための古の民探しのために来ているか、
生産の熟練(ランクアップⅡ)クエストの途中で来ているかのどちらかで、
前者の場合だと、基本的に戦闘系で固めていることが多いので問題になりづらいのですが、
後者の場合だと、1時間以内に徒歩でアリュートまで向かわないといけないため、
ガード率が高いサソリに生産系の戦力だとなかなか倒せず時間だけが経過してしまうといったことがありました。
サソリ系統は早い段階から全種類登場したので、4種類を比較されることになるのですが、
ブルースティングの場合だと一番TGHが伸びるということで、
BP上の話だと最もサソリらしいということで育成対象として選ばれることがありました。
見た目の人気もあってか、ソロモンの小箱さんだとブルースティングが一番多く育成例が掲載されています。
ソロモンの小箱・XG使い魔育成記録 ブルースティング その1
ソロモンの小箱・XG使い魔育成記録 ブルースティング その2
ソロモンの小箱・XG使い魔育成記録 ブルースティング その3
サソリといえば毒があるということで、それぞれ毒のタイプのイメージが付与されているようで、
ラングドックだと「毒攻撃」で、最もオーソドックスな毒タイプで、
ブルースティングだと「眠り攻撃」で、どうやら夜をイメージした毒タイプとなるようです。
- レッドスレイヤー
レッドスレイヤーは「なまず洞窟」にて登場し、
特になまず様の内部に入らないので、採取職の力は必要となりません。
「なまず洞窟」だと同時にクロコダリアンも出てくるので、
どちらも固めのモンスターが登場するといった洞窟になっているのですが、
奇しくも、壁にむいたサソリ系統でもバジリスク系統でも一番QUIが伸びる物理タイプとして扱える使い魔で、
BP構成で見るとその点を意識して一緒に出てくるといったものにもなっていそう。
ソロモンの小箱・XG使い魔育成記録 レッドスレイヤー
レッドスレイヤーだと「石化攻撃」が毒タイプなのですが、
洞窟内で出てくるのでそちらの雰囲気に合わせての毒タイプっぽい。
昔、レッドスレイヤーをTGH振りで育てたことがあるのですが、
当時は使い魔の育成については全くの無知に等しかったので、
サソリをSTR振りで育ててみようといった考えは特にないまま、
TGHが伸びるので個性(TGH)を伸ばしてみようという育成方針でした。
主力としては使わなかったものの、そのまま採取職向けの護衛モンスターとして扱っていて、
TGHの性質だと、Lv差が上回っていてるとクリティカルダメージを抑えられ、
採取場所までの移動だと物理攻撃をされることが多いことから、
TGHが高めの使い魔を護衛モンスターとして使うといった発想は後になって正しい選択だったようです。
この辺は、プレイヤー間で使われていた「1軍モンス」「2軍モンス」の観念のうち
「2軍モンスの壁ペット」として使っていたというのが当時の心情ではあります。
- ムールキラー
ムールキラーは、壁モンスターという分類だと優秀な部類に組みいれられるBP構成で、
イメージとしてはQUIの伸びないワイバーンといったところ。
・ムールキラー V30 S29 T38 Q11 M7(Class115) スキルスロット7
・ワイバーン V28 S28 T32 Q20 M12(Class120) スキルスロット6
VSTのバランスもよくて、QUIが伸びないということで護衛スキルの仕様に適しています。
ソロモンの小箱・XG使い魔育成記録 ムールキラー
しかし、Lv1の登場が「砂漠の祠」ということで、
ランダムエンカウントのボスモンスターである「バルバロッサ」が出てくる厄介な場所でした。
CG Island クエスト 砂漠の祠
バルバロッサで問題となるのが即死魔法と、エナジードレインです。
即死魔法は一種の状態異常魔法で、成功すると即気絶します。
またエナジードレインは経験値ドレインで、食らうと1000経験値が減少し、
後にも先にもエナジードレインを使うのは確かバルバロッサと箱モンスターのみに限られる攻撃だったと思います。
ムールキラーを捕獲しようと考えると、バルバロッサとエンカウントに対して対処する必要性が出てくることになりました。
しかしこの脅威のバルバロッサなのですが、実は隠れた魔クリの狩場としても有名で、
ボスモンスターといえども所詮はLv26~36でLPは3000~3200程度にしか過ぎず、
PTを組んだ高Lvのプレイヤーにとってはあまり脅威にはなりません。
しかも、魔族のクリスタルを落とすことがあって、魔クリを落とす中では一番Lvが低いと思われるボスモンスターです。
出現率も悪いとはいえず、当時魔クリの市場価格が6kから12kくらいに値上がりしたのを見た人は、
「それならバルバロッサ狩りで魔クリを集めれば相当儲かるのでは?」と指摘されることも。
Rラングドックの評価
第4期設計図にラングドックの設計図が登場することになりました。
- Rラングドック V20 S10 T43 Q12 M40(Class125) スキルスロット7
性能としてはほぼアイギスに似たようなBP構成。
- アイギス V16 S9 T50 Q8 M37(Class120) スキルスロット6
総ClassとしてもRラングドックの方が上で、スキルスロットも7個あります。
魔ペットにおいて、魔法スキルに関しては単魔2個範囲2個いれたい心情が働き、
これに明鏡止水の回復スキルをいれたいと考えたり、
基本となる攻撃と防御のスキルを外したくないと考えると、
スキルスロットとしては最低7個ほしいところなので、
魔ペットにおいてスキルスロット6と7の差は結構大きいものとなります。
そのためRラングドックはアイギス級の高MND使い魔として登場することになったのですが、
そもそもの鈍足魔ペットというジャンルが意外と使いづらいことでも有名で、
使うとしたら崩撃感覚で使うか、デュエルで使うかのいずれかになります。
デュエルで使う場合だと、プレイヤー種族であるHumanに使うとすると、
Insectだと種族負けしていて、Metalだと種族勝ちしているといった都合から、
デュエルで使うならばアイギスの方が良いと評価されることもあって、
Rラングドックの評価としては、優秀なものの使い勝手としては悪い部類と判断されかねません。
しかし当時としては、強Amorpahsの登場ということもあって、
あちらの対抗策としての魔ペット型の強Insect使い魔の登場といった流れや、
アイギス級にMNDが伸びるとなると、QUIとMGCの2点振りにも十分耐えられるので、
BP振りとしては中速魔ペットとして扱うこともできる非常に優秀な使い魔だったことが伺えます。
魔ペットのInsectとなると、どうしてもモノアイRRが頂点となり勝ちなのですが
Rラングドックだと入手しやすさというのも大きなポイントとなります。