巫術師は衰退しました

ドラゴンクエスト10の新職業で「隠者」の新職業が登場。
大型アップデート情報 バージョン7.5 (2025/9/2 更新)|目覚めし冒険者の広場

使用武器は今のところ弓使いが多いのですが
おそらくは強敵相手だとブーメランの使用が基本になり
最新職のヒーラーとしての活躍が期待できる職業です。

その中での回復特技として
「ヒーリングドリーム」
「トライアミュレット」
コチラの2本柱になっていて
「ヒーリングドリーム」が3秒毎に150回復し
2分間回復し続ける非常に強力なリジュネ効果をもち、
「トライアミュレット」が
最大HPが半分を下回ったときに
最大HPの60%回復するという変わった特技で
一度の使用につき3回の回復効果が発動するというもの。

「ヒーリングドリーム」はドラクエ10界隈の
リジュネ効果だと非常に効果が大きいもので
即効性自体はどうしても薄くなってしまうので
緊急時にはベホマラーの回復がほしいところなのですが
非常に大きな回復能力だと捉えられてます。

「トライアミュレット」は変わった形式の回復効果で
一撃で倒されないことを前提にして話すと
ヒーリングドリームとの併用前提で
回復の手が空くことを想定しての効果です。

クロスゲートの吸収バリアとの比較

これらがクロスゲートからの流れとして解釈すると
「ヒーリングドリーム」はリジュネアの効果、
ヒーリアがRCVの23%~230%の回復に対して
リジュネアがRCVの8%~80%の回復で6行動分の回復
(※まぐろぐーまろさんの戦闘スキル参照)

「トライアミュレット」が巫術バリアの
「アブソルス(物理吸収)」「アブソルト(魔法吸収)」の亜種系の能力で

「アブソルス」「アブソルト」の効果が1回だけなのに対し
「トライアミュレット」が一度の使用につき3回

「アブソルス」「アブソルト」がダメージを
受けた分だけそのまま回復量に反映されるのに対し
「トライアミュレット」は
①最大HPの半分を下回ったときに
②最大HPの60%回復する

という効果で、多段攻撃にも強い特色も備えているものの
ヒーリングオーラとの併用を想定しているだけに
1回毎の回復量は60%とやや控えめという状況にもなっています。

クロスゲートの「アブソルス」の場合だと
「アブソルス」が張られた味方に対して
「乾坤一擲」「崩撃」や「戒驕戒躁」を使って
大ダメージ回復を狙うという手法があったものの
行動順が狂ってしまうと大惨事になってしまうので
何かしらの危険が伴う裏技的な回復方法が存在していました。

逆に言うと、実態としては、クロスゲートだと
「アブソルト」や「アブソルス」で入る分の回復量は
一度の回復性能はそこまで必要とはされづらかったというのも事実で
「トライアミュレット」の
①最大HPの半分を下回ったときに
②3度だけ最大HPの60%回復する
という条件はコンパクトに回復する分、回数も増加していて、
より実践的な調整がとられた内容になっているということに。

ただし、トライアミュレットの効果時間は
60秒と短めに設定されていて、
ヒーリングオーラとともに
効果を切らさずに立ち回るには
プレイヤーの腕前が問われることになっています。

ドラゴンクエスト10の賢者が使用可能である
「いやしの雨」だと範囲に1分間被ダメージの20%を回復、
「きせきの雨」だと範囲に1分間被ダメージの50%を回復で
やはり部分回復に留める程度なのですが
敵モンスターが使ってくる特技で
「治癒の魔眼」だと自分のみに被ダメージの80%回復というものがあって
さすがに80%回復ということになると、効果時間内は
一向にダメージが蓄積しづらい状況にも陥っていました。

やいばのよろい効果

クロスゲートの「リフレクス(物理反射)」「リフレクト(魔法反射)」は
それぞれ1度だけ物理攻撃・魔法攻撃を反射し
直接攻撃の場合、そのままダメージを100%返す効果。

物理職や魔法職の単体スキル攻撃を反射すれば
そのまま致命的なダメージに陥ることも多く
対人戦のデュエルでも低Rなら非常に効果的だった他、
クエストの「フォルケン」でも反射を使ってくることがあり
反射ダメージで大ダメージを負ってしまい
ログインポイントまで飛んで行ってしまう被害も度々あったため
フォルケン戦では、ボス前残し・遠距離攻撃で対処する
というのが戦術として定着することになりました。
CG Island ~マップ~ ラウレンス研究所

  • ドラクエでの反射ダメージの歴史

ドラゴンクエストの反射ダメージだと
ドラゴクエスト3の「やいばのよろい」から始まるようで
当初は、受けたダメージの半分を返す仕様から始まり
以降は、2分の1の確率で、4分の1のダメージを返す仕様に。
【やいばのよろい】 – ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版 Wiki_

「やいばのよろい」は防御力の高さから
反射ダメージも軽減されがちなものの
自分の防御力を0にする効果(呪い)を利用して
反射ダメージを増大させる戦法も存在。

特殊なやりこみプレイで
反射ダメージを利用される機会はあるのですが
本質的には持て余し気味の能力にはなっており
ドラゴンクエスト10でもオマケダメージ程度の認識しかないものの
「暗黒の魔人」戦における「魔人の左手」は
本来はダメージを与えられないギミック存在なのですが
ねばりづよく反射ダメージを利用すると
倒すことも可能という小ネタ話も存在しています。

他に、遊び人で「まねまね」という特技が存在し
自分を25%被ダメージを減少しつつ
50%のダメージを返す内容なのですが
今のところ活用された話は出ておらず
こちらも持て余し気味の特技の1つとなっています。

  • マホカンタ、マホターン

一方で、魔法反射の「マホカンタ」は昔から強力な魔法なのですが
例えば回復魔法のホイミや、補助魔法のスカラを跳ね返すこともあって
内容が強力な分、使い勝手の悪さも備えていたものの
ドラクエ9からは敵の呪文のみを返す仕様になったとのこと。
【マホカンタ】 – ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版 Wiki_
「マホカンタ」の下位互換の魔法として
「マホターン」も存在し、こちらは1回だけ攻撃魔法を返す効果で
クロスゲートの「リフレクト(魔法反射)」の効果は
「マホターン」の効果内容になっていました。

マホカンタが効果時間内反射し続け
マホターンが1回反射すると消えるということで
基本的にはマホカンタの方が上回るのですが
中にはマホターンの効果時間が
反射するまでずっと残るものもあり、
そちらでマホカンタよりもメリット出ることも。
【マホターン】 – ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版 Wiki_

またドラクエ10だとガーディアンの特技で
「退魔の鏡」を習得でき、範囲内の味方に
攻撃魔法を1回だけ返すバリアを張る範囲技が存在し、
こちらはコンチェルトゲートの「サークルリフレクト」の効果となっています。

  • コンチェルトゲートでの反射ダメージの歴史

コンチェルトゲートだと、古くはディスナクゥバ戦で
味方の保護をかねての「リフレクス(物理反射)」使用もあったのですが
本格的に攻略として用いらられることになったのが
クエスト「巨壁再び」におけるフォルミドークラブ戦です。
5月12日の時点で、フォルミドークラブ撃破情報

学園新章のヘクトール戦は最初負けイベントだったのですが
反射ダメージは通るため、反射ダメージを与えて粘ってみた記事があり
後にヘクトールは、ストーリー上は負けイベントなものの
戦闘上の勝利(シナリオ進行)できるよう調整が入ったこともありました。
新章メインクエスト10章イベントボス「ヘクトール」戦の特徴
新章メインクエスト10章イベント戦ヘクトールが撃破可能に

マホステと、「世界」のカード

クロスゲートの「インヴァルス(物理無効)」「インヴァルト(魔法無効)」は
吸収・反射が1度の使用に対して1回なのに対し
無効の方は2度バリア判定があって
他のバリアよりも1度分だけ長持ちするのが強みに。

ただ、吸収や反射よりも決定的な使いどころを見出しづらく
限られたスキルスロットの中で
吸収・反射・無効の3種類のうち
何れかを選ぶかという話になると
個性が薄めな無効が弾かれやすい構図にもなっていたようです。

一方で、ドラゴンクエストだと4から
「マホステ」という魔法攻撃を無効化する魔法が存在しています。
【マホステ】 – ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版 Wiki_
基本的には「マホカンタ」という魔法攻撃を反射する魔法があるため
効果の優劣として「マホカンタ」>「マホステ」の構図になりがちに。

しかし、ファミコン版のドラクエ4だと
勇者が「マホステ」を使用できるため
ブライ(AI)の「マホカンタ」よりも有用だったり、
ドラゴンクエスト10でもマホステが登場するのですが
敵AIの警戒度が低めとなっていて
魔法を打たせてマホステで保護ということも。

また、占い師のタロットカードの効果で
「世界」のアルカナ効果だと、
範囲内の味方に1度だけ攻撃魔法を無効化する効果があり
こちらも敵AIの警戒度が低く魔法を打たせて
敵の攻撃を無効化させることもできていました。

ダメージの無効化

ドラゴンクエスト10のパラディンの特技に
「聖騎士の堅陣」というチャージ技が存在し
効果としては「自分自身だけ、1回のみダメージを無効化する」というもの。
【聖騎士の堅陣】 – DQ10大辞典を作ろうぜ!!第二版 Wiki_
クロスゲートのダメージ無効化バリアとしての
インヴァルス・インヴァルトだと
反射や吸収と比べて地味なところがあり
2回無効化することができる特徴はあって
低Lvの護衛に最も向いているとの評価はあった性能です。

一方の、「聖騎士の堅陣」だと
物理ダメージ、魔法ダメージどちらも対応、
発動が非常に早く、相手の行動を見て無効化も可能な速度なことから
使い勝手の良さを意識した作りにもなっていて
とにかく使い得になる優秀な性能にもなっていました。

一方の、ガーディアンの職業だと「不屈の鼓動」という
一定時間ダメージを無効化するチャージ特技があるのですが
効果時間が10秒と短い上に、発動時間が少し長めで
展開を熟知した上での使用でないと効果を発揮しない性能です。
(※聖騎士の堅陣だと45秒間の効果時間)
【不屈の鼓動】 – DQ10大辞典を作ろうぜ!!第二版 Wiki_

また、パラディンの必殺技である「パラディンガード」が
相手を怒り状態にして自分にターゲットを向かせつつ
自分の身30秒間ダメージを無効化させる効果となっている一方で、
ガーディアンの必殺技である「防塞領域」が
15秒間ダメージを無効化させる魔法陣を展開するというもので
ガーディアンだと効果が大きいものの
効果時間に顕著にしわ寄せがくるという傾向が出ています。
【パラディンガード】 – DQ10大辞典を作ろうぜ!!第二版 Wiki_
【防塞領域】 – DQ10大辞典を作ろうぜ!!第二版 Wiki_

他にもコインボスの「ドラゴンガイア」だと
「物理完全ガード」
「魔法完全ガード」というバリアを備え
一定時間ダメージをそれぞれ無効化し続けるというもので
賢者の「零の洗礼」という特技で
バリアを打ち消すことを想定した作りにもなっています。

後の強化版である「ドラゴンガイア・強」だと
「ダメージ完全ガード」という上位版が登場し
バフ消し技である「零の洗礼」でかきけすことはできず
「ダメージ完全ガード」中は状態異常の耐性が下がる
という弱点が付与されることにもなっています。
【ドラゴンガイア】 – DQ10大辞典を作ろうぜ!!第二版 Wiki_

他には、ブレスダメージ限定ではあるものの
レンジャーの「まもりのきり」が
範囲効果+1度だけブレスダメージの無効化
という特技があって、ブレスの効果が強力な敵だと
ひとまず駆り出されるくらい使い勝手のよいものに。
弱点としては、使用時時の効果範囲がやや狭いことくらいでしょうか。
【まもりのきり】 – DQ10大辞典を作ろうぜ!!第二版 Wiki_

クロスゲートにおける巫術師の衰退要因

  • クレリックと巫術師

クロスゲートだと巫術師は
クレリックと双璧を成す回復職で、
クレリックがヒール系とリヴァイブの専門職
巫術師がリジェ系、バリア系、キュアの専門職
…のはずなのですが、巫術師が癖が強い効果で
非専門でもヒール系やリヴァイヴは欲しかったり、
攻撃魔法もほしいとなると、
削る先としてはバリア系の巫術で
多彩さ故にスキル構成に悩みやすい職業でもありました。

紺野さんからの具体的に指摘を頂いた
巫術師のスキルスロット運用例を引用させていただくと、

>スキルでは戦えず、スロット10で選択肢が少なかったですね。
>リヴァテイムで残8、単魔範囲2で残4。抵抗反射1の推奨スキルだけで残2。
>リジェ反射か、リバース魔法陣か、単範囲全呪、抵抗赤魔運用が選択肢でした。
>反射系に関しては専門外のR4までで充分な性能でした。

  • リジェ反応デス

また、巫術師最大の衰退要因としては
「リジェ反応デス」のボスが存在していたことで、
一番有名なのが、無印XGのメインストーリーで登場するフリアボロス。

CG Island クエスト フリアボロス

「CG Island」さんの解説だと、リジェ系の魔法を
できるだけ使わないように注意が必要との解説がある通り、
フリアボロス戦でリジェを使ってしまうと
範囲即死がかかるかどうかの運ゲーにされてしまいます。

そのため、プレイヤー間では
フリアボロス戦ではリジェ系の魔法は使用禁止の扱いだったのですが
それが悪影響を及ぼし、例えば、アッカス戦で
リジェ系の魔法を使っても特に行動変化がなかったそうなのですが
「リジェ系の魔法を使うと、暗殺を多く使うようになる」
という噂話が広まることにもなったようで
ボス戦全般でリジェ系の魔法を使うことを
控えるようになった形跡が出てしまいました。

要するに「リジェ反応デス」のボスの存在が
リジェの使用に対して、非常に強い委縮効果をもたらし
巫術師という存在に対して衰退効果を及ぼすことになりました。

他にもバリア系に反応して
連激を使用してくるようになり
かえって使わない方が良くなるボスや
FP切れを狙うフォースカット戦術を行うと
FP切れのときに全体デスを使ってくるようにボスもいたりして
一種のペナルティ行動をとる現象も確認されてもいました。

  • 解決できなかった問題

巫術師最大の問題点としては

「状態異常を治す役割の職業が
 状態異常にかかって治療ができない」

という最大の矛盾を抱えてもいました。

クロスゲートの場合、状態異常耐性スキルが存在していて
忍者が専門職の扱いで状態異常から
快復するキュアの魔法がそこそこ伸び、
他に兵士も状態異常抵抗スキルとキュアがそこそこ伸びる
というような扱いだったことから、
忍者や兵士で耐えつつキュアで治す方が本筋となりやすい傾向が。

一部のアクセサリーで状態異常にかかりづらくすることも可能なのですが
もし十分効果があれば、予防策として
巫術師以外でもそちらを装備すれば解決してしまったり
もし効果がなければ、気休めの装備ということで誰も装備しなくなり
クロスゲートの場合だと、効果を実感できないということで
あまり採用されることのないアクセサリーだったと記憶しています。

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