無職の行く末

クロスゲート、コンチェルトゲート、
コンチェルトゲート フォルテともに
色んな職業が展開されることになったのですが
まずキャラクター作成直後に初期職業として
用意されていたのが「無職」という職業です。
無職 – コンチェルトゲート フォルテ Wiki*

基本的には特別な理由でもない限り無職は
次の職業につくまでの過程の職業で
無職のままでの活動はあまり想定されていないのですが
コンチェルトゲートだと専用の職業ランクが用意されており

・ランク1 … 特に何もしたくない
・ランク2 … 時の過ぎ行くままに
・ランク3 … 悟った
・ランク4 … 勘違いだった

というように、一度悟ってはみたものの
勘違いだったというオチが用意されているくらいで
特に無職のまま活動していてもこれといったメリットは存在しません。

クロスゲートの無職はランクアップも存在せず
そのまま戦闘職に転職するか採取職向けに
「お試し伐採」(孟宗竹)
「お試し狩猟」(伝説の鹿の皮)
「お試し採掘」(銅)を習得するといった、
やはり過程の職業にもなっています。

実質の「ゼロ次職」

この無職を構造的に見てみると、
次の職業の過程と捉えるならば
クロスゲートの剣士・魔術師・弓術士…といった前段階職業
コンチェルトゲートの兵士・騎士・風来…といった
一次職の前職業として認識すると
実質の「ゼロ次職」、というのが無職の扱いになっていて
クロスゲートには存在しなかった二次職という概念は
無職を通してみると、実は職業的な上下の差は
クロスゲートの時点で存在していたと
という位相関係にもなっているということに。

クロスゲートの場合は、各就職クエストをこなして
それぞれの就職が可能になってくるわけですが
ファンブルグ内で用意された各初期職業くらいならば
自力で就職できた一方で、忍者・巫術士・呪術師・格闘家や
PUK1で追加になった仙人・盗賊・踊り子だと
どうしても外部の力が必要になってくるために
一時的に他の職業について活動することも珍しくはありませんでした。

コンチェルトゲートの場合だと
グリーンカードのクエストを通して
各職業への就職が認められる一方で、
クエスト/グリーンカード – コンチェルトゲート フォルテ Wiki*
学園になると「ソルジャー」「マジシャン」「クラフト」「フリーランサー」への
各一次職業への転職が進行の流れに組み入れられ
実質的な無職の期間がかなり短くもなっていました。

遊び人としての無職

あと「悟った」という文言を膨らませて話すと
ドラゴンクエストⅢでは育った「遊び人」から
「賢者」へ転職することが可能になっており
「遊び人」を経由しないと「悟りの書」が必要になったことから
ドラゴンクエストのオンラインゲーム化の準備作として
無職の状態を遊び人として認識している節も出ています。

ドラゴンクエストⅢの遊び人は
ファミコン版だと本当に無駄行動だとする一方で、
後のリメイクには遊びの効果が加わったり
ドラクエ10だとちゃんと戦えるようにリリースされていました。
【遊び人】- ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版 Wiki*

この辺は使い道がなかったコンチェルトゲートの
「土くれ」「廃材」に役割を与えることと同じで、
ドラクエシリーズの「うまのふん」「うしのふん」のように
本当に使い道がないムダ要素を
ムダはムダとしてそのままにはさせず
転換させて役立たせようとする構造が存在していることにも。

一方で、コンチェルトゲートの
無職状態で攻撃魔法の習得も可能だったのですが
後に攻撃魔法を使えなくする処置も施され
いわば無職の弱体化現象が発生したわけなのですが
戦力や行動幅からして他職と劣ってしまっているので
その段階でも早く別職業で活動してねというメッセージを帯びていそう。

カテゴリー: 前作の職業紹介 パーマリンク