前作のバンドレロ系統について

前作のバンドレロ系統について。
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CG Island モンスター バンドレロ系

BP構成

  • バンドレロ V23 S28 T21 Q31 M12(Class115)
  • バンディッド V28 S27 T24 Q26 M10(Class115)
  • パイレイト V19 S31 T23 Q28 M14(Class115)
  • クラッシャー V27 S26 T30 Q24 M8(Class115)
  • Rバンドレロ V25 S30 T23 Q33 M14(Class125)

バンドレロ系統は、プレイヤーが捕獲することが出来ない使い魔です。
そもそも使い魔といっていいのかどうか難しい存在で、
プロフィールカードを登録して捕獲条件を満たしていても捕獲することができず、
プロフィールカードに×印のついた使い魔でした。

  • 人身売買批判対策

バンドレロ系統を捕獲できない処置の解釈については
「バンドレロ系統は人間なので、人間を使い魔として捕まえることができない」
といった観念がプレイヤー間で形作られていくことになりました。
バンロレロ系統が捕獲できて問題になりそうなケースを実際に挙げると、
使い魔の売買で「人間そのものを売買していると人身売買しているように見える」
といった観念を実際に構築されていくことになったということです。
(※一方で、デュエルで封印カードを投げて、無理ではあるもののプレイヤーを捕獲してみるといったネタも存在します)

  • 倫理観への配慮

しかしこれについては、ほぼ有名無実といった観念となっていて、
例えば、クロスゲートの使い魔で「ユナ」という使い魔がいたのですが、
あちらも着ぐるみを着た人間という設定であるにも関わらず通常通り売買されていたり、
この「売買」するという性質も、「雇用」「育成」関係に置き換えてしまえばクリアされてしまう問題です。
そのため、Rバンドレロに関しては、直接封印するということは避けて、
使い魔の改造によって作るといった特殊な措置がとられたよう様子。

この面倒くささがあるためか、コンチェルトゲートの段階だとバンドレロ系統が登場するがなく、
「質より量ズラ」のリザードテイル団の役所はすっかりゴブリン系統に置換されることになっていたり、
クロスゲート中でも、PUK1時点ではヤマモモ山賊団も出てきてはいたのですが、
前作の「リバイブガーデン」について
盗賊の設定としてはオーク系統が担ったりするようになったりと、
徐々にその役割が他の使い魔にとって替わられるといった状況になり、
また、このことがきっかけかどうかは不明なのですが、
クロスゲートの「プレイヤー種族のHuman = 使い魔のHuman」種族関係から、
コンチェルトゲートの「プレイヤー種族のHuman ≠ ペットのDemiHuman」種族関係への変更が加えられることに。

オカシラ

  • ティナの「オカシラ」

クロスゲートだと「オカシラ」と呼ばれる登場人物が存在し、
まず、巫術の無効スキルであるインヴァルス、インヴァルトのスキル取りで登場しています。
オカシラ
CG Island クエスト オカシラ(無効スキル取り)
オカシラはティナの村で出現するボスモンスターで、
朝昼は通常の人間の姿なのですが、夜になると海賊(パイレイト)姿になるといった場所です。

夜になると海賊になる現象については
>ここの海賊たちゃ本物じゃないのさ。
>大昔の海賊たちの魂だけが、
>夜になると村人にとりついて悪さをするんだ。
ということで、悪霊が悪さをしてとりついているといった設定。

クエストの進行の為に一度捕らえられることになるのですが、
そのとき手に入る「重い足かせ」のアクセサリーを装備して、
耐久度をDur1~4といったように壊れかけの状態にして門番に話すと、
門番を気絶させて進行することができるようになるといった内容です。
その後「魚くさいバンダナ」を装備し、ワープ床マップを進みながら、
ブラウンシュマイツからゴーリキ酒へ、ゴーリキ酒から急ぎの伝言メモを手に入れると、
オカシラの元に到達することができ、オカシラと戦闘になります。
CG050906_007
このオカシラなのですが、実装時期によっては当時最強のボスだったということもあって、
適正Lvとしては50くらいを見繕って挑戦するような相手です。
おかしら戦
しかしスキルが販売されている都合上、早い段階にスキルを揃えたいと思うと、
Lv25くらいから獲得に乗り出すといったケースも珍しくもなく、
戦力が整わないうちは戦力バランスの良い難敵として扱われたこともありました。

  • 勲7等の「オカシラ」

このオカシラについては、後のPUK1のクエストで登場することになります。
7等オカシラ
CG Island クエスト エルヴァ7等
PUK1のクエストだと、エルヴァ側とラン側の2つのルートに別れ、
確か難易度が低く道順が短く済むという理由で、エルヴァ7等の方が好まれていた記憶があり、
アルカディア古銭が手に入る「銭袋」の獲得のためにクエストを多く周回する人も出てきました。

・エルヴァ7等のストーリー
エルヴァニア国とラン国は敵対している国なのですが、
エルヴァニアの王女シリーンと、ランの皇子(兄)であるトキヨリとの縁談話に、
シリーンは、ランの皇子(弟)ナカトキと結ばれたいという気持ちで、
王室から抜け出していたところ、海賊に襲われることになり、
牢獄から逃れるために「人魚の涙」を使って人魚になってしまったという話。

人魚から人間に戻るために「月待花」から手に入る「月の雫」を手に入れ、
とある湖畔で「ナカトキの琵琶」を演奏すると、シリーンが出てきて人間に戻ることができました。
シリーンは王室に戻ってこないものの、国宝である「人魚の涙」を帰してきてほしいと頼まれ、
国宝をもってかえったきた功績によって、エルヴァ勲7等が手に入るといった顛末になります。

・ラン7等のストーリー
ランの皇子であるナカトキはランの王女のシリーンを海賊から助けようとしたところ、
見事に返り討ちにあってしまい大怪我を負って浜辺に打ち上げられ、
カンナベラの住人から看病を受けているところを、
ナカトキを捜索してほしいと頼まれたプレイヤーに発見されることになります。
ナカトキからシリーンを助け出しほしいと頼まれることになり、
海賊のアジトに訪れ、海賊デッチやオカシラを倒すと、
シリーンが牢獄から逃れるために人魚になっていて、その先はエルヴァ側と一緒なのですが、
クエストの終了時に、最初の依頼主のゲッシンからラン勲7等が手に入るといった顛末になりました。
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勲7等で登場するオカシラ達は、ティナの町で夜になって出没していたオカシラ達で、
元はランの人間であることと、ファーレンの近くで嵐にあって船が一度沈んだ話も出ています。
ティナで出てくるオカシラ達の設定だと夜のみの出現だったのですが、
「ときどき変な人がやってきて、海賊たちに何かふりかけているの」
「それにね、あのね、昼間もいなくならないの!」といった説明があり、
オカシラ達以外の何者かの関与している話を聞く事ができます。

(※ストーリーについては、リセリア城図書室別館さんのXGシナリオ集の「オカシラ」「エルヴァ勲七等」「ラン勲七等」にて)

リザードテイル団

雪原であるアルバネス方面を東の方に進むと「トカゲの巣」があって、
見た目がクラッシャーの相手がズラズラと出てきて、
名称としては「リザードテイル団」と名乗っていました。
CG031228_001
CG Island クエスト リザードテイル団
リセリア城の兵士からクエストを受けて、
「トカゲの巣」の最下層である11階に降りるとボス戦になります。
ボス戦中10匹のリザードテイル団が登場し、その中の1体がボスモンスターなのですが、
リザードテイル団
4ターン目以降逃げ出すことから、その中に含まれていたはずのボスが逃げ出してしまい、
もしそのまま逃げ出された場合は、ボスを倒したことにならないといった癖のあるクエストでした。

「リザードテイル団」からして「トカゲの尻尾きり」を連想させるネーミングだったり、
「質より量ズラ」といった名言に関しても、他にはない特徴を備えることにはなったのですが、
クロスゲートをプレイしていた人で、一度も「トカゲの巣」行ったことがない
といった人が多そうなくらいに影の薄いクエストにもなっています。
というのも、「トカゲの巣」道中は数が出てくるので一見稼ぎに使えそうなものの、
Lv34~39にしては硬く火力も高めだったので、同じLv帯である雪山の方で稼ぐ方が定番化していて、
報酬も「感謝状」(NPC売却で600G)くらいだったので、苦労に見合わないクエストと判断されていました。

クロスゲートの場合だと、コンチェルトゲートのように「クリアの証」は存在せず、
クエストの難易度に見合った報酬を求められることになり、
景品として使い魔を用意せざるをえなかったといった背景がここにも出ています。

  • ファンブルグタイムス上のリザードテイル団

このリザードテイル団は運営・開発に気に入られた存在だったようで、
7月36日の建国記念日には、ゲームマスターが操るリザートテイル団が登場した話が出ていました。
リザートテイル団2リザートテイル団1
また建国記念日のオリエンテーリング戦でもリザードテイル団が登場し、
DEFが異常な程高く、まともに物理攻撃が通らないというような存在だったのですが、
クリティカルの算出ダメージが「DEF × 攻撃側レベル/(防御側レベル×2)」
ということでDEFが高ければ高いほどダメージが出ることから、
CG050728_010
この通り、クリティカルで「44034」というようなダメージが出るといったイベント戦になっています。
DEFが高いほかにも、このときのリザードテイル団は9体がLv1なので、
防御側レベルが全く機能していなかったということもあるのですが、
リザードテイル団が物理反射を使ってきたり、1体だけLv100の固体がいたりと、
クリティカルのシステムの紹介の場所にもなっていてます。

余談として、R8御用達鎧の「フィールドプレート+」が異常に高いDEF量になるバグが存在していて、
物理ダメージがほぼ通らない状態だったのですが、
クリティカルになると上記のように大ダメージが出ていたといった話を聴いています。
何かと批判されがちなDEFの仕様なのですが、このDEF依存のクリティカル算出ダメージに関しては、
1つのチェック機能にもなっているということでシステムとして優れていると評価されることもあったようです。

バンドレロ系統のレア盗品

バンドレロ系統のレア盗品は、XGBBS上でも紹介されるくらい有名な品物でした。
「山賊ターバン」はバンドレロ、バンディッド、クラッシャーから、
「海賊ターバン」はパイレイトから入手することが出来ます。
Seis-flor Data 盗品一覧 Human
イリーガルマリーの「コンチェルトゲートフォルテ マスターシーフへの道」 クロスゲート盗品リスト
どちらもパッとした性能ではなかったのですが、
「山賊ターバン」を装備すると、装備している間だけ「山賊」の称号が、
「海賊ターバン」を装備すると、装備している間だけ「海賊」の称号が身につきます。
そのため、この称号ほしさ(というより物珍しさ)によって、
もしレア盗品が手に入り市場に流すとすると5kくらいの金額で売却することができました。

  • (※ただし忍者は参加できない)

この「山賊ターバン」にしろ「海賊ターバン」にしろ、分類としては帽子で、
忍者だと防具を装備できないため、PUK3が登場する前までは、
山賊ターバンや海賊ターバンをまともに装備できないといった事態になっています。

忍者が防具を装備できずクエスト報酬が機能しない問題が大きく露呈することになったのは、
PUK2のキュステで行われていたクイズ問題で、
CG040609_035CG040609_038
この問題に「大事な言葉は逆さまで考える」というヒントを元にして答えると、
帽子が手に入り、帽子を装備した状態であだなのモンなどに話すと「青銅の脳細胞」の称号が手に入ります。
しかし、帽子を装備するといった条件が含まれているので、忍者だと装備できず称号が手に入りません。

(※答え・解説はコチラのサイトで記載されています。→ファンブルグ探偵事務所

ある意味、PUK3のランクアップ4にてR1防具が装備できるようになったのは、
このように忍者が不必要に省かれてしまっているといった事情も絡んでいたように思えます。

出現場所

  • バンドレロ

バンドレロ
バンドレロは、ファンブルグ周辺で出てくる野盗です。
捕獲も出来ないので倒す他ないのですが、R3プロフィールカードを落とすので、
鑑定してNPC売却すると210Gの収入が入るのでお得感があります。
また、フィールドのランダムダンジョンを探し出す「ペンデュラム」も落とすことがあり、
クロスゲートだとペンデュラムがまともに機能していなかったことから、
そのままNPCに売却して200Gの収入にしたりと、臨時収入が狙える相手でもありました。

  • バンディット

バンディット
バンディットが登場する場所としては、主にキリ方面やガルーナ方面となります。
それほど脅威ではないのですが、ガルーナ地方では数が出てくることと、
ゴールドアタック
「ゴールドアタック」をしてくることで有名。
確か、一撃で100~200Gくらい削られる攻撃だったと思うのですが、
バンディットが出てくる場所を通ったり長居する場合は
銀行にGoldを預けてくるというのが1つのセオリーになるものの、
戦力がある場合だとそれほど脅威にはならないので、
盗賊就職クエストとは異なり、当たって運が悪かった程度でまだ済まされるものです。
逆に、生産系のランクアップⅡクエストの熟練クエストで通ることもあるので、
そのときに戦力が足りずバンディトのゴールドアタックを食らいまくったというケースが問題に。

  • パイレイト

パイレイト
パイレイトと遭遇する機会としては、
ガルーナ方面でバンディットと一緒で初めてみたという人が多そう。
意外と見た目がカッコいいということもあってか、NPCとして登場する機会が結構ありました。

  • クラッシャー

クラッシャー
クラッシャーの登場する機会としては、「リザードテイル団」としてか、
ダークスワン(もしくは記憶取りのための深淵)途中の「怪しい坑道」のみで、
同じくつるはしを持ったディグゴブリンと一緒に出てきます。
意外と見た目がユニークということもあってか、GMキャラとして登場する機会がありました。

Rバンドレロの評価

Rバンドレロは、第1期の期間限定の設計図で登場した使い魔です。
改造をする場合、本来は「改造する素体のLv1」+「対応した設計図」
この2つの条件を満たす必要があるのですが、
バンドレロの場合だとプロフィールカードに×印がついていて捕獲することが出来ません。
そのためRバンドレロを作成する際には、対応の設計図を集めるほかに、
バンドレロ、バンディット、パイレイト、クラッシャーの4枚のプロフィールカードが必要になりました。

  • Rバンドレロ V25 S30 T23 Q33 M14(Class125) スキルスロット7

性能としては、物理向きなBP構成で使いやすく感じられます。
ソロモンの小箱・XG使い魔育成記録 Rバンドレロ その1
ソロモンの小箱・XG使い魔育成記録 Rバンドレロ その2
Rバンドレロは優秀であることは間違いないのですが
Rリザードマンのように最上級の使い魔と比べると物足りなく感じるのも事実です。
CG060131_001
Rバンドレロに関しては非常に高い価格がつけられることになった使い魔としても有名で、
値段の高騰の原因としては、期間限定の設計図からの登場ということもあったのですが、
いわゆる「人身売買批判」によって、Rバンドレロはもう登場することはないだろうと見られ、
レア度が高まったと判断されることなり、それが価格として添加されることになったといった背景があります。
記憶としてはあいまいなのですが、確か7Mとかそれ以上の値がついていたはず。

そのため、期間限定で宝箱からRバンドレロの設計図が登場することになると、
レア度が一気に下がってくることになり、開催される毎に値下がりが顕著となった設計図でもありました。

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