前作のブーツかぶり系統について。
CG Island クエスト ブーツ系
BP構成の話
- ブーツかぶり V9 S9 T30 Q26 M26(Class100)
- ブーツマイマイ V9 S16 T31 Q36 M11(Class103)
- ブーツもぐり V9 S25 T9 Q34 M26(Class103)
- ブーツでんでん V7 S22 T25 Q38 M12(Class104)
- クリスマスかむり V7 S24 T13 Q17 M7(Class68)
- ミルクリスマス V22 S35 T26 Q4 M18(Class105)
ブーツかぶり系統は、素直に言ってしまうと「強い使い魔」とは評価できません。
無印やPUK1のモンスターだと「稼ぎ続けるにしては強すぎる」使い魔が多かったといった問題があり
PUK2だと積極的に「ヤラレ役」として登場しているモンスターが多く、
ブーツかぶり系統もそのようなつもりでの登場となった使い魔です。
しかし、ブーツかぶり系統は種類によっては強いのではないかと相談を受けることもあって、
理論元としては「Classが低いはずのノッカーが強い」といったことと一緒。
ブーツかぶりの場合だと、魔法ダメージだけで見るならば一線で戦えるほどBP構成が良く感じられます。
ブーツもぐりの場合だと、STRがそこそこ伸びるので崩撃向けのダメージ上昇といったところで、
魔法性能に特化しているタイプと比べるとMNDは落ちるものの、STR分の使いやすさがありました。
あとは見た目が気に入れば「入手しやすいInsectの魔ペット(スキルスロット8)」として
魔法ダメージも申し分なく、中速~高速タイプで使いやすさも備わってはいたものの、
私の知る限り、パートナーとして扱っている人は少ない使い魔でもありました。
尚、クリスマスかむりやミルクリスマスはかなり事情が特殊なので別個に紹介。
靴の中に虫がいた話
クロスゲートには、剣・斧・槍・杖・弓・ナイフ・ブーメラン
兜・帽子・鎧・服・ローブ・靴・ブーツ・盾の、
武器7種で防具8種類の装備品(+アクセサリー)が存在します。
そのうち、剣だと剣モンスター、盾だと盾モンスターが存在し、
剣職人や盾職人の看板として実際用いられることがあったのですが、
ブーツ型のモンスターが登場し、靴屋とブーツ屋を象徴する存在になりました。
しかし、ブーツ型のモンスターを使っていると1つ問題点があって、
例えば露店に出している最中だと、
使い魔を動かしていると自他ともに気になって迷惑に感じることがあり、
特に考えがない場合は、使い魔をガードさせたままでいるというのが主流だったのですが、
ブーツ型のモンスターのガードアクションの場合だと、
靴の裏で攻撃を受け止めるといったものになっていて、靴の位置が後ろの方にズレてしまい、
配置としてバランスがおかしくなってしまうといった悩みがありました。
立ちアクションだと、リズム良く緩やかに左右に揺れているので
その動きが気にならないならば陽気な気分で露店も可能になっています。
魔法アクションだと目がピカピカ光るので、
目立ちたい場合だとオススメできるのですが、
悪目立ちしかねないので人通りが多いところだとやや無理があるといった印象。
倒れるアクションも倒れた後は動きが少ないのですが、
基本的に横に倒れるので、ガードアクションよりはバランスは良いものの、
位置がズレるということで共通の悩みを抱えることになります。
そのため、攻撃アクションだとつま先で蹴った後は動かないので、
攻撃アクションで看板に出すのが個人的にベターだとは感じるところ。
この「後ろの方にズレる」ということも考えようによっては、
鑑定や修理による代金床置き支払いでの、
使い魔の下に代金が入っていることを明示しやすいという発想に繋がるため、
あながち悪いということも言えず、使い方次第といった側面もあるのですが、
ブーツ屋さん・靴屋さんだと扱い方に悩んでいた人も多そうなイメージがありました。
他にもドラゴンエッジLv1引換での鎧モンスター(リビングメイル)が登場することになるのですが、
リビングメイルはかなり高級な使い魔な上に、大型の使い魔(ボスモンスター)だったので、
あちらは「鎧」のイメージとは別のイメージ(例:高級=性能が高い、もしくは値段が高い)も付与されるだけに、
自分の職業を象徴する使い魔が登場したとしても、使いづらかったといった例がちらほら出ています。
ブーツかぶり系統は惜しくもコンチェルトゲートでは登場しなかったのですが、
PUK3のプロモーションで、ベイの靴に潜んでいたといったシーンで登場しています。
「靴から虫がわいてくる」ということで、ネタにはしやすかったようで、
画像をキャプチャーしてみると、ちょっとしたドヤ顔をしているのも高評価。
前作だとグリーディングカードにも登場していたので、それなりに人気があったのではないかとは感じています。
クリスマスの「くつした」の話
クロスゲートの開始当初から存在する「くつした」なのですが、
出現するアイテムとしてはジョークアイテムといった具合で、
主に装備している間だけ称号が得られるといったアイテムとなりました。
クロスゲートの知恵袋 期間限定品 期間限定品(2001年)
中にはそこそこ有用そうなものもあるものの、
アイテムスロットも銀行欄も限りがある中で、一見ガラクタとしか受け止められかねません。
クリスマスアクセサリーで有名どころな話をすると
「ハリセン」がATK-100、「暗黒ハリセン」がATK-200 DEF+20の性能で、
ATKが大幅に減少するといった効果があるのですが、
「暗黒ハリセン」の説明が「幾多の芸人の血を吸ったはりせん」とうことで
グラフィックが通常の白いはりせんに、血が付いたものとなっています。
ちなみに「はりせん」の称号が「つっこみ」で、「暗黒はりせん」が「つっこみすぎ」。
「大喜利セット」が、クロスゲートだと座布団があって、
座布団をカラフルにしたものが「大喜利セット」ということで、
使い道としては床置きをして用いることを想定されたアイテムとなります。
「大喜利セット」の場合だと、消費アイテムといった扱いで、使うと通常の座布団が出てきます。
「既成品マフラー」「手編みマフラー」はDEF+10のアクセサリーで、
既成品の方だとDur500、手編みの方だとDurが2000もあります。
DEFは後半毛嫌いされ勝ちなステータスではあったものの、
ローブを着ていてDEFを稼げない杖職や、防具を全く装備できない忍者に重宝され、
かつ、Durが豊富にあり買取も見込めるといったことから、
DEFが薄めの職業の日常装備として用いる人も出てくることになりました。
尚、「既成品マフラー」装備称号の「ウール100%」は好評だった意見はちらほら聞いています。
「海賊シャンパン」の場合だと1回だけの消費アイテムなのですが、
使用すると「よっぱらい」の永久称号がつき、
「よっぱらい」の称号に関しては人気の称号だったこともあって、
クリスマス景品が追加されるまでは、最も市場価値が高いクリスマスアイテムとなりました。
ややおぼろげな記憶の中で話すと、確か5万Gで売れたはず。
一部実用に富んだり、永久称号がつく消費アイテムがあったものの、
大半はどうしてもガラクタとしか見えないも多数存在することになりました。
では、このガラクタと捉えられかねないアイテムが、何故組み込まれているのかというと、
クロスゲートの元となった、日本システムサプライ(JSS)の「LIFE STOME」での称号が元ネタとなっており、
そちらのファンサービスとして、くつしたから称号アイテムが配布されたといった経緯がある様子。
LIFESTORMなライフ
LIFESTORMなライフ 称号
「LIFE STOME」のネタがそのまま用いられるといったケースもなかなか少なかったのですが、
「はなたば」の「ナルシスト」、「はりせん」の「つっこみ」に関しては
そっくりそのままクロスゲートに受け継がれるような内容で、
クロスゲートの宝箱から手に入った「ふうんなゆびわ」装備での「ふうんな人」についても、
ライフストームからそのまま受け継がれることになったアイテム称号となっています。
(※LIFE STOMEの場合だと、アイテム称号を一度つければ、そのまま称号が残るといった仕様でした)
- クリスマスかむりとミルクリスマス登場の経緯
PUK2が実装されることになり、未来?のファンブルグへ移動することが出来るようになりました。
しかし、何故か実装当時の場所だとプロフィールカードを落とさず、
プロフィールカードを登録して捕獲するといったことが出来ませんでした。
その中で、PUK2実装の年のクリスマスに登場したのが「クリスマスかむり」です。
「くつした」の中から、短い間だったにしろ捕獲できなかったPUK2モンスターが手に入るということで、
登場した初年に関しては、クリスマスかむりを手に入れて積極的な売買が行われることになりました。
しかし、初年度に関しては物珍しさもあって人気があったものの、
性能としてはClass68しかなかったので、実用とは程遠いものとなっています。
・クリスマスかむり V7 S24 T13 Q17 M7(Class68)
そのため、PUK2モンスターのプロフィールカードが手に入るようになり、
性能が低いクリスマスかむりが出てきても扱いに困るといった機会が多くなってきました。
そのため「クリスマスかむりを改造できるような処置を施してほしい」という意見が出てくるようになり
「クリスマスかむり」を「ミルクリスマス」に引き換えられる処置が施されることになりました。
しかし、ミルクリスマスはクリスマスかむりと比べると実用性は増したのですが、
性能としてはClass105の通常モンスターにしか過ぎず、BP構成も鈍足の物理タイプといった性能です。
・ミルクリスマス V22 S35 T26 Q4 M18(Class105)
「他のMMOのクリスマスだともっと良いものが出たのに」といった
他のゲームの例を引き合いに出して景品の比べ合いを強いられることもあり、
「性能が良いペット」がくつしたから出てくるようにじわじわと求められることになりました。
今から振り返ると高性能な雪だるまがくつした(景品)から出てくることになったのは、
プレイヤー要望上、当然の成り行きだったといった側面は否定できません。
この辺は、クリスマス独特の魔性な効果がゲームに表れた結果のようにも見えます。
- クラウンの登場
クロスゲートだと、装備品を装備しても武器以外は見た目が変わることが無く、
武器にしても、剣はR1~R11どの剣が出ても同じ剣のグラフィックだったといった具合なのですが、
PUK3が実装されると、頭の部分の見た目が変化するクラウンシステムが実装され
くつしたから「星」と「クリスマスツリー」が登場することがありました。
その名残に関しては、コンチェルトゲートのクリスマスでも反映され、
頭飾り型の「星」と「クリスマスツリー」が登場するといったことにもなりました。
出現場所の話
- ブーツかぶり
ブーツかぶりは、未来?のファンブルグ周辺に登場します。
Humanに弱いInsectでLv一桁なので、
言ってしまうとゴブリンよりも弱いといった使い魔なのですが、
BP構成としてはVTLが低く、TGHとMGCが高いので魔ペットとしてかなり優秀です。
その上QUIも中速を維持しているので、話題にならない方がおかしいくらいのBP構成なのですが、
PUK2登場初期の頃からいる使い魔であるものの、
プロフィールカード入手のときは後からとなっていて、
話題として扱われる機会を逸してしまった使い魔だったといった事情があります。
あとはLv1が存在せず、最低LvはLv2しかいなかったということも大きく響いていそう。
修理屋の日常 そんな装備で大丈夫か?
その点は、優秀に見える悪魔系の最低LvがLv2までということで
難色を示されるのと同じような悩みをかかえることになりました。
- ブーツマイマイ
ブーツマイマイは、主にケレブレンの森(ザンクトハルマから北)で遭遇することが多く、
国内のクロスゲートの話をすると、ルーンキューブが98Gタイプのものを落とします。
近場で弱い割にはルーンキューブを稼げるということで、
国内だと金策の手段として、ケレブレンの森周辺で狩られるということがありました。
ブーツマイマイだと、TGHとQUIが伸びるタイプということで、
両方を活かせるスキルも存在せず、どうしても使いづらく感じられる使い魔でした。
ソロモンの小箱・XG使い魔育成記録
- ブーツもぐり
ブーツもぐりは、メンブルム隘地(ザンクトハルマから西南)で遭遇することが多く、
こちらも大き目のルーンキューブが出てくるものの、
魔法を使われることがあったので、ケレブレンの森よりは稼ぎづらく感じられました。
CG Islandさんだとブーツもぐりは必ず2匹出てくるということで、
2匹で1靴というような登場方法しているといった突っ込みも入っています。
性能としては、物魔型の魔ペットとして考えると優秀な方で、
イメージとしてはキューピッドのBP構成と似ています。
・ブーツもぐり V9 S25 T9 Q34 M26(Class103)
・キューピッド V12 S22 T7 Q37 M37(Class115)
キューピッドが景品モンスターなので優秀な面は仕方がないのですが、
ブーツもぐりは手に入れようと思えば手に入りやすい使い魔だったので、
見た目が気に入った上で使うと活躍が見込める使い魔だったのは間違いありません。
- ブーツでんでん
ブーツでんでんは、低Lv向けの稼ぎ場として有名だった「ブラキウム高地」に出現する使い魔です。
ブラキウム高地は、低層・中層・高層の3分類に分かられていて、
中層(Lv30~Lv34)の地域にて登場する「ヤラれ役」のモンスターでした。
ただ、中層の場合だとブーツでんでんが混乱魔法を使ってくるため、
護衛役の高Lvの人に先に混乱がかかってしまうと、
大変なことになるケースもたまにあったといった稼ぎ場でもあります。
BP構成としては、STRとQUIが伸びるので物理モンス向きのブーツモンスターでもあります。
性能としてはホーネットのBP構成に近いものの、
Class量としてはピグミーバットに近いというような位置。
・ブーツでんでん V7 S22 T25 Q38 M12(Class104)
・ホーネット V10 S38 T13 Q43 M6(Class110)
・ピグミーバット V11 S26 T20 Q27 M16(Class100)
クリスマスかむり育成の話
クリスマスかむりは、実用とは程遠い使い魔です。
- クリスマスかむり V7 S24 T13 Q17 M7(Class68)
こちらの画像だとクリスマスの画像なのですが、
一見綺麗に見えるものの、実態としては「捨てクリスマスかむり」で、
このクリスマスかむり達は6時間消失でクリスマスの夜に消えることになったと思われます。
しかし、このクリスマスかむりをパートナーとして実際に育ててみようという人がいて、
その話題が当時のXGBBSでも話題になり、育成レポートが報告されることになりました。
私も野良稼ぎ(水の洞窟稼ぎ)で実際にお目にかかったことがあったように記憶しているのですが、
ややおぼろげな記憶の中で話すと、使用者は赤ロリ(ウル)姿の弓術士さんで、
使用者が乱れ射ちを使って蹴散らしている間に、
クリスマスかむりの崩撃でトドメを刺すというスタイルをとっていました。
崩撃のダメージの場合だと、
消費FPが少なく、決まれば大ダメージを与えることが出来て、
VTL振りの使い魔でも崩撃ダメージで活躍できるといった仕様になっていました。
崩撃-スキル-XG資料館-PochiLong
この辺は、元はプレイヤーをアクティブに動かすための措置で、
例えば、ガード安定で倒せるといったところでも、
崩撃が決まれば一発逆転されるという仕組みが構成されていたものにより、
「動いたら負け」といったことにさせないように意識されていました。
クリスマスかむりは確かに弱い使い魔ではあるのですが、
XGBBSで話題に出たクリスマスかむり育成レポートに関しては、
プレイヤーの応援を受けることになり、
「プレイヤーキャラ本体が活躍している限りは、育てる使い魔は自由だ」
といったXG独特の雰囲気を体現するものになりました。
ソロモンの小箱さんの、クリスマスかむりの使い魔育成記録の解説にある
「これを70レベルぐらいにまで育てて冒険で使うと・・・皆驚くんでしょうねぇ・・・」
のコメントに関しては、恐らくはそのXGBBSでのクリスマスかむり育成話の名残によるものに見えてなりません。
ソロモンの小箱・XG使い魔育成記録 クリスマスかむり