ダーク(暗黒)が「精神異常」である理由を考えてみた

今回は状態異常が、精神異常なのか身体異常なのか個人的に一目で判断しづらかったのでその一覧の掲載。
図書館にいるスキル販売所のスキルの書を見るだけで、どちらが精神異常か身体異常なのか確認することができます。

精神異常

  • アムネ … 忘却(精神異常)
  • コンフィ … 混乱(精神異常)
  • スリープ … 睡眠(精神異常)
  • ダーク … 暗黒(精神異常)

(・サニティ … 精神異常回復)

身体異常

  • ヴェノム … 毒(身体異常)
  • インタキシ … 酩酊(身体異常)
  • ストーン … 石化(身体異常)

(・リゲイン … 身体異常回復)

ダークは精神異常

覚え方としては「身体異常」3つを覚えて、他の状態異常は「精神異常」といった形が一番のように思えます。
ヴェノムとストーンは身体異常で納得して覚えやすいので、
あとはインタキシ(酩酊)を身体異常ということで意識して覚えればOK。

ダークはモーションからして「墨」を彷彿とされるエフェクトなので身体異常と思われ勝ちなのですが、

スキルの書での説明は「精神異常」に分類されています。
新章以前だと「目潰し」というスキルもあっただけに、本来は「身体異常」に配置するのが正しいと思われる状態異常です。

状態異常事情

この辺の状態異常の扱いについては各RPG苦慮している面があって、代表例示として扱われるのが「酸」の問題です。
古いRPGだと中級くらいの魔法で「アシッド~」というように酸系統の魔法が存在します。
酸は物質を溶かすということで攻撃魔法としては強力というイメージを起こしやすいのですが、
反面、例えば酸が付着すると、武器・防具が傷んでしまうのではないかといった問題や、
髪に付着すると髪が痛むことにより、キャラクターのイメージが損なわれてしまうのではないかといった問題が生じます。

酸が付着することによる武器・防具が傷む話題については、
武器や防具の性能が落ちるといった状態異常措置を採用するゲームもあるのですが、
酸が付着するごとに武器防具を変えないといけないとなるとプレイヤーの手間が増えてしまう(テンポが悪くなる)といったことで嫌われる対象に成りがちに。
例えば「不思議なダンジョンシリーズ」だと、サビとしてむしろゲームの醍醐味の1つとして採用するケースも有りますし、
テンポを落としたくないということで、酸での性能減少を一時的なバッドステータスにするといった処置を施す場合もあります。
コンチェルトゲートだと「腐食液」がそれにあたり、

一時的に「対象のDEFを低下」する処置が採られています。

また「酸が身体に付着する」というのは、しばしばリアルで発生したりや小説の題材にも用いられてきたような凄惨な事件であり、
そのことを積極的に題材として扱うと、不意に酸絡みの事件が発生したときに
「ゲームは人間に影響を与える」 → 「酸を用いたゲームが存在する」 → 「ゲームによって酸を用いるに至った」
というような論調に発展する可能性が危惧されます。
そのため、最近のRPGだと酸が直接人体に影響を与える目的といった処置は敬遠され気味になってきており、
用いられるとしても、実態としての「酸」ではなく、イメージとしての「(魔法)酸」として用いられるようになっています。

以上のことから、墨に関しても精神的(イメージ)として用いられているわけなのですが、
酸の理論を用いて説明すると、
「ゲームは人間に影響を与える」 → 「ゲームで目潰しというスキルがある」 → 「目潰しをマネして危ない!」
というような流れもあるというわけです。
各ゲームの中であまり部位狙いを設けたがらないのは、ゲームとして複雑になりすぎることと、
状況によっては凄惨になり過ぎてしまう(生々しすぎる)といったことも影響しているといえます。

例えばR2弓スキルの「闇包み」ですが、

これが身体異常だとすると「相手の目を射る」スキルとなってしまい、内容がやや凄惨モードに。
また、モンスターによっては「目」の位置がハッキリしないタイプも存在する以上、身体異常として扱うのは無理がありました。
言ってしまうと、新章以前に存在した「目潰し」のスキル自体が、実はかなり無理のあったスキルだったということです。

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