今作で殴り杖の扱いの向上、及び、殴り杖スキルの充実要望を見かけることがあります。
今回は、前作の殴り杖スキルがどのような扱いだったかについての説明をしてみることにします。
どの職業向けか不明
前作の殴り杖なのですが、単刀直入に言うと「使い手不在」の装備品です。
一応R10(R11)まで杖を装備できる職業は
- 「魔術師」
- 「クレリック」
- 「巫術師」
- 「呪術師」
- 「杖職人」
この5職のみ。
この中で近接スキルがまともに伸びる職業は存在しません。
辛うじて封印術士は魔法戦士として区分できなくもないのですが、杖はR6(R7)までしか伸びないため杖の専門職とは評価できなくなります。
前作だと低Rankでもダメージが伸びるスキルがいくつか存在しており、
例えばR2(R3)迅速果断で170%(180%)のダメージ上昇(R2乾坤一擲や諸刃だと120%や116%)、
戒驕戒躁ならばクリティカルのダメージ狙いでLv差によってそこそこのダメージを狙うこともできなくはありません。
それらは本職と比べると見劣りするのは確かではあり、クレリックや巫術師の場合だとR4(R5)ブーメランを装備して「因果応報」を使った方が総ダメージが出ました。
(※魔術師や呪術師だとナイフ側だったので因果応報の恩恵は受けれず)
殴り杖の使い道
しかし、これらに頼らなくとも、実態としては「連携」(コンボ)狙いでダメージ上昇を図ることができます。
前作のボス戦だと、連携に加わるほどダメージの増加率が上昇していき、1人加わることに通常攻撃が10%上昇。
10人(5キャラクターと5ペット)が加われば2倍になるので、STRが0の杖職でも連携に加わるシーンが度々ありました。
つまり、前作の殴り杖の最大の使い方としては「杖職が連携のダメージ上昇として用いる」というのが一番の使い道だったのです。
言ってしまえば、そもそも杖職専門の物理スキルというものが存在していません。
杖職が連携に加わるための装備品が殴り杖の本質になっていたということです。
魔杖と殴り杖の差
攻撃魔法を主軸とした戦い方となると、MND重視の魔杖に勝てる要素はありません。
そこで魔法ダメージの仕様が2つ絡んでくることになります。
1つは、攻撃魔法ダメージ量の上限の存在。
基本的敵モンスターのMND差でダメージが減少するのですが、野生の敵モンスター程度だと高MNDを獲得しているしているモンスターは少なくなります。
そのため攻撃魔法に沿ったMNDを確保していれば、MND上限値のダメージがたいてい通ることになり、それほど高MNDを確保する必要は出てきません。
(※この仕様は、逆に必要以上の高MNDを目指しても無駄になってしまうという弊害も存在)
もう1つは、ADMの存在です。
ADMとは、攻撃魔法RankのADMを満たすと、最大で魔法ダメージを1.5倍にすることができるという数値です。
例えばR6杖を例に挙げる場合、ADMが184あれば最大ダメージが出ます。
R6殴り杖のホーリーブレアの場合だと「ADM+166~+175」
R7殴り杖のハーミットスタッフの場合だと「ADM+197~+207」
まぐろぐーまろ。 生産スキル 杖作成
杖職の場合、魔術師意外はR6(R7)止まりなので、R7以上の杖を装備すれば最大ダメージを出せる換算になります。
要するに、R10魔杖に関しては魔術師専門となり、他職(クレリック・巫術師・呪術師)で使う場合はR10殴り杖で十分済んだということです。
あとはMND次第で、かなりの物理寄りのステータスにすれば、MNDの補強の意味で魔杖が必要になる場面もあるといった具合。
(※後に、MND量に比例してダメージが増加したりDEFのダメージ減少が大きく反映されるサイブラストのスキルが登場)
R10(R11)殴り杖とR3(R4)斧
実を言うと、殴り杖の最大の適職は生産系の「杖職人」と評価できなくありません。
生産系の職業は、魔法はR2(R3)しか伸びない処置が施されているため、魔杖を十分使いこなすことは不可能になります。
そのため、高Rankまで装備でき、ATKが上がる殴り杖を積極的に装備するという道が開けます。
しかしここである問題が存在し、クリティカルのダメージが高いため、クリティカルが発生しやすい斧の方が強いのではないかという選択肢も生まれます。
例えば、R10殴り杖のスターダストは「ATK+82~+100」
一方で、R3上位斧であるスティールアクスは「ATK+50~+102」である上に「CRI+18」がつきます。
「DEF-7」や「AGL-21~-17」のバッドステータスがつくものの、安価さ・メリット・盾装備可で判断すると、R10殴り杖よりR3上位斧の方が優秀だったのです。
まぐろぐーまろ。 生産スキル 斧作成
この問題を受けてか、R11装備登場時になったときは
R11殴り杖のマルクトスターが「ATK+182~200 DEF+54 HIT+11 ADM+234~252」というようにATKがR10の殴り杖の2倍に上昇し、付随効果も付与されています。
R4斧まで装備できるようになったためダブルアクスと比べると「ATK+64~+131 DEF-9 AGL-27~-22 CRI+18」
このように純粋なダメージならばクリティカルが見込めるダブルアクスの方が優秀であるものの、マルクトスターにもそれなりに見られるようにはなりました。
(※R4上位斧の場合だとおそらくRe作成でのデータではないので、Lv100以上の杖職人に関しては盾が装備できる分やっぱりR4上位斧の方が優秀そう)