10年4月21日にギルドダンジョンで手に入る獲得経験値が5分の1へ抑えられました。
4月21日(水)ゲームアップデート情報
今回はギルドダンジョンの獲得経験値が5分の1へ抑えられた経緯と、実態として何が問題になったかについて。
経緯
ギルドダンジョンの実装後、程なくしてギルドダンジョン内で獲得経験値が入ることが判明しました。
当時の開発側の見解としては次の通り。
>「ギルダン公開時にはギルダンルームの有用性、メリットが薄かったため
> 初期に公開された2つのダンジョンは経験値を入手可にして、ギルダン攻略が無駄にならないように」
http://twitter.com/akamiko/status/12152727011
09年10月頃にギルドダンジョンの狩場が作られるも、まだ手法が確立しておらずギルドダンジョン狩りは流行っていません。
高Lvギルドダンジョン稼ぎ
10年2月頃の場合だと効率化に成功し、ギルドダンジョンが狩場として認知されるようになります。
高Lvギルドダンジョン稼ぎの改良版について
この時期になると実用化されることになったことにより、問題視されることになりました。
その当時としては、腕輪のアクセサリーで弱くする処置から「楽に稼ぎやすすぎる」といった批判や、「公共」という名称の解釈論を巡っての非難が内容となっています。
命名した人たちからすると「一般向けの稼ぎ場として用意がある」という意味での名称だったのですが、公共に関しては単語単位で糾弾され「運営公認と誤認させるもの」とまで解釈されることになりました。
4月ごろ、ギルドダンジョンの狩場は狙い打ちされるようになり、運用が難しくなってきました。
ギルドダンジョンによる経験値が制限される予定
当時としては2倍期間チャレンジでの修正措置だったため「2倍経験値という目標を達成を目指しながら狩場を潰すように要求する」という難解な展開へ。
これについて理論的に解釈付けるために、次のような運営代弁がプレイヤーによって展開されることになりました。
<雑談掲示板 ギルダン経験値について>
内容について抜粋すると次の通り。
・「狩場を作るとゲームとしての寿命を縮める」
・「ギルドダンジョンは一部の人だけがおいしい思いをする」
・「運営がNOといったらNO」
・「長期的な砂の売上げが減る」
・「ギルドダンジョンはやりすぎた」
・「運営が狩り場を提供するよりも必ず先においしい狩り場になってしまう」
・「運営が予期していない稼ぎ方はしていはいけない」
・「楽に稼ごうと思ってはいけない」
・「ゲームバランスに影響がある」
・「公共=運営を連想させるため運営公認と勘違いされる」
・「作る側が修正する言うんだから、それに対してユーザーがいちいち反応することでもない」
・「本来の使い方をしている人が優先されるべきだ」
2倍期間と異なるのは、2倍期間だと短期的なのに対し、ギルドダンジョンの場合は(占有状態が奪われる機会があるものの)長期的だからといった評価や
2倍期間は運営が予期している経験値増量に対し、ギルドダンジョンの場合は運営が予期していないという代弁行為が行われました。
「ゲームとしての寿命を縮める」という理論でもそうだったのですが、今後複数エリア別経験値システムが追加される予定だったという事情は考慮に入れられないまま論理展開されるといった特徴も出ています。
このような流れから4月17日に運営によってギルド経験値の下方修正が行われることになります。
一部ギルドダンジョンの獲得経験値修正について
>「ギルドダンジョンはギルド同士で奪い合うのを楽しみとした
> コンテンツなので、目的外の利用はダメ」
このようにクリエイターズボイスでは「本来の使い道ではない」という理論が援用されることになり、4月21日に獲得経験値が5分の1になる処置へ。
その後、活動停止していたように見えたのですが、
ギリギリの21日までギルド名を変えてギルドダンジョン稼ぎを運用している姿が見られ修正ギリギリまで狩場として機能して終了することになりました。
「ギルドダンジョンは一部の人だけがおいしい思いをする」の本当の意味
「ギルドダンジョンは一部の人だけがおいしい思いをする」ということについては、3通りの解釈があります。
1つは「純粋に、仕様についてあまり理解しないまま批判していること」。
2つは「ギルドの加入を掲示板から入会できるようにオープンにしていないことに対する批判」です。
3つは「ギルドダンジョン稼ぎが設定したレベル帯以外は経験値の入りがおいしくないという仕組み」によるものです。
理解していないまま批判している行為については、ギルドダンジョン稼ぎについて批判しているのだからさすがにそこまでは無知ではないだろうと思いたいところなのですが、書き込み内容から察するに、仕様について十分理解していないとしか思えないという内容を展開している人が実際にいました。
システムに難解さを伴うととりあえず否定されるのは、どこでも押しなべて見られる傾向です。
掲示板から加入できない点については方法論の問題で、ギルドを再構築する場合の連絡手段として用いられていたようで、純粋に稼ぎにきていた人目的の場合だと無用な連絡が届いてしまうことになります。
後に連絡目的用のギルドも設立されたものの、まだ試行錯誤の最中で狩場の再形成の観点から掲示板からの加入無しの処置に関しては当時は已む無しといった感もありました。
これらの解釈から「ギルドダンジョンを形成した人だけが楽に稼げる」といった観念が形成されるようになったことが批判の元となっています。
ギルドダンジョン稼ぎは、当時のチェルトの店の売れ筋ランキングにも影響が出ていて、
4月14日の段階では、ギルドダンジョン挑戦権が売上のBest6入りに。
4月21日の段階では、売上のBest3入りを果たしています。
ちなみに6月29日現在だと、
売上としては74位につけるという形に落ち着いています。
駆け込み需要ということもあるのですが、いわばギルドダンジョン狩りという狩場は「課金狩場」としての性質を帯びていたことになり、「課金者だけ楽に稼げる」という処置が排除されたという一面も兼ね備えています。
また、性質上ターゲットとなるLv帯にあわせて稼ぎ場を整えるのですが、そのターゲットとなったLv帯に合わないと経験値がおいしくないという事情もあります。
当時はレベルキャップがLv99まで開放され、Lv差が激しくなることに対して強い危機感を抱いている人もいました。
ギルドダンジョン稼ぎが高Lv向けに設置されるという推測もあり、ギルドダンジョン稼ぎが無くなることによって別のちゃんとした稼ぎ場が将来できるだろうという期待論も後押しする形になっています。