「法衣」に見られる文化的不可逆性

R1のMGAローブである「法衣」。

R1ローブは「法衣」と「術師のローブ」の2種類存在します。
基本的な構造としてはMGA側のローブの方が売上が良いものの、R1ローブに限っては「術師のローブ」の方が売り上げが良くなっています。
その原因としては「粗末な布切れを装備している」と感じる人が多いようで、オシャレとして最悪の部類と見られているようです。

法衣と袈裟

歴史上、法衣の元は「袈裟」になります。
袈裟 – Wikipedia
仏教が伝来されると同時に、寒冷地向けに布が増えていったり職業を表すようになっていったところから、階位による装飾性を帯びてくるようになり「法衣」と区別されるに至っています。
グラフィックを見る限り、法衣と呼ぶには装飾性を帯びていないので袈裟と呼ぶのがふさわしいのですが、
「壊色(えじき)」で判断するならば、


8色で構成されている都合上袈裟と呼ぶことはできず、法衣と呼称する他ありません。
空飛ぶ水冠 法衣の部屋

後戻りできないオシャレ感覚

法衣を着込むという思想は、欲を捨てるという意味合いにおいて、それはそれで高尚な役割を果たします。
一方で、文明社会において法衣を着込むという行為は、到底受け入れられるものではないようです。
最近起こったことで最も顕著な例を挙げると、女優の「沢尻エリカ」さんが「別に…」の発言で物議を醸した原因が衣装にあるという話もあり、その衣装が袈裟を思わせるデザインになっています。
沢尻エリカ – Wikipedia
ご機嫌ナナメな沢尻エリカ、主演映画舞台挨拶で終始ダンマリ ニュース-ORICON STYLE
沢尻エリア、不機嫌の理由は「衣装」:芸能界の裏の顔
そのとき沢尻エリカさんが着ていた衣装を「原始的」と表現する人も多く、期せずして現在の袈裟に対する率直な認識になりました。

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