前作においての封印術士とはどのような職業だったか、評価することにおいて2つの側面が存在します。
1つは、モンスターを捕まえるために、情熱と根気が必要な職業。
もう1つは、ペットを捕まえる専門職であるために、戦力面では不遇であることを宿命付けられた職業です。
封印術士の特徴
・杖がRank6まで装備できる(他はRank4まで)
・軽装備(帽子、服、靴)がRank10まで装備できる
SBP -Symphony Blue in PochiLong- 職業 封印術士
恐ろしいことに、封印術師という職業はR10まで装備できる武器が存在しません。
(*今作ではナイフが専門になる処理が施されている)
ローブを装備できず、服を装備できるという特徴もありました。
精霊の盟約はR10まで伸びる他、使い魔関連スキルではテイムはR4、ブリードはR6まで伸びます。
使い魔職全てに当てはまりますが、抵抗がR6まで伸びることとと、キュアがR4まで伸びるので状態異常回復要員として活躍可能。
応急手当もR4まで伸びるため、単独での封印活動では事の他重宝したそうですが、スキルスロットを2個消費するくらいならバリア吸収の方が応用範囲が広くなります。
毒撃もR10まで伸びますが、捕獲のためにLPを削るためにはヴェノムを使う方が一般的。
他にLPを削る手段として、属性の合わない全魔や、MNDが全く伸びないペットで範囲魔法を使う場面もありました。
本体より早い方が望ましかったので、ホーネット辺りで削ることが適当になります。
攻撃魔法スキルはR6(R7)まで伸びます。
RankUp4のシールマスターではサイブラストがRank8まで伸びる特徴がありました。
聖なる盾がRank6まで伸びることに関しては、弓術士が護衛Rank10まで伸びることと同じく、謎仕様としか言い様がありません。
ペット無しの2回行動による「逃げ → 聖盾」を配慮した処置、またはレベル制限デュエルの想定?
モンスターを捕まえられる専門の職業
モンスターを捕まえる専門の職業。
それが封印術士です。
封印術士という職業を評価することは、全てはこの意味に経ち帰ることになります。
過去に、封印術士以外でも易々と捕まえられることが問題になり、銅カード、銀カード、金カードで捕まえにくくなる処置が施されます。
つまり、前作ではカードの色は捕まえにくさの指標にしか過ぎず、性能とは直結していません。
封印術士以外はLv1が捕まえづらくなる処置が施されたものの、封印術士に就職するためのリトルガーゴイルを捕まえづらくなる問題が発生。
Lv2リトルガーゴイルを捕まえるか、すでに就職している封印術士さんに捕まえてくることで事無きを得ます。
他に精霊の盟約が伸びる職業が存在するものの、野生ペットに価値があるとは言えなかったので、ペット(Lv1)市場は封印術士による事実上の専売特許になりました。
クエストで手に入るモンスターによる弊害はコチラのページにて。
ペット合成と☆ペット(合成専用ペット)が登場した流れ
:追記
封印術士の金策として、銀ペットを捕獲してNPC売りするというものがあります。
代表的なものだと、鏡の中の豪邸に出てくるカーバンクルを捕獲売却することや
セレーネ海底洞窟のモルボルを捕獲して売却するというものです。
SSの光景は売却前にモルボルを並べて遊んでいる模様になっています。
過酷なスキル上げ(エフェクトの長さ)
封印術士のスキル上げは、かなりの過酷さを極めます。
まずはカードを投げ続けるので、ほぼお金を投げているのと一緒。
なによりも、捕獲のエフェクトが長すぎるため、トータルとして必要なスキル上げの時間が、専門スキルに関わらず長時間必要になってしまいました。
ランクアップするためにはRankを上限まで上げる必要があるので、精霊の盟約のスキル上げは必須の作業になります。
精霊の盟約に、モンスターを捕まえやすくする他のなんらかの隠し能力があるのではないかと唱える人もごく一部でいたのですが、仮説の域を出ないまま終わりました。
保管できない封印カード
盗賊によって高Rの封印カードが手に入るものの、市場として確立することは出来ませんでした。
売れても、箱モンスター用のMetalの封印カードが商品価値があるくらい。
Evil属性のモンスター以外の全種族が捕まえられるSpecialのカードが存在したものの、アイテム欄と銀高欄が限られているので保管の場所がありません。
常に一定のRankが手に入れば保管(常備)のしようもあるのですが、手に入りづらいが故にまとまった数を確保できず、R1~R10?までバラバラに存在したことが保管のしづらさに拍車をかけることになります。
封印術士の戦闘BP振り
主に物理型、魔法戦士型、魔術師型の3通りが存在します。
まずはどの程度の魔法能力(MND)が必要なのかの算出について。
魔法がR6まで伸びるので、杖とバーティカルレイン(R7特殊帽子)、そして後々に追加されたエーベンシューズ(新R5靴)やメテオブライト(MNDアクセサリー)を考慮してMND222を目指すことを考えます。
魔杖でMND+24~30(殴り杖でMND+5)、バーティカルレインでMND+20、エーベンシューズでMND+8(R11靴のヨッドサンダルでMND+6)、メテオブライトでMND+16~20程度。
ReBirth作成での上昇分を考慮しない場合、装備品でMND+70程度確保できるので、本体はMND160以上確保すれば魔法ダメージを滞りなく行使できることになります。
後にRankUp4でシールマスターが登場した後はR7魔法が使えるようになったと思ったので、MND242の確保が目処になります。
魔杖でMND+28~+35なので、厳密にはもっと必要な場合も想定できるのですが、MNDが増加する宝石のシトリンが追加されたため、ある程度の融通が利くようになりました。
話をまとめると、魔法戦士型で活躍するならば装備品でのMND上昇を含めMND160~180程度はほしいところ。
戦士型のBP構成ではMNDが下がる一方で、VTL低めのTGH振りという構成はダメージ体系上実現が難しくなります。
そこそこMGCに振らないとMNDの確保は難しくなるのですが、ローブが装備できないことによる慢性的なFPの不足に悩まされることになります。
魔術師と比べ魔法の消費が倍増であるため、ダメージが出ないことよりも消費が激しすぎることに苦しんだ封印さんも多いことでしょう。
そのため、FPを出来るだけ確保するために、魔法戦士型ではなく魔術師型のBP構成を組む封印術士さんも存在しました。
シールマスターでサイブラストがR8まで伸びたことは、魔術師型の一種の救済策でもあります。
それでも強くないといけない封印術士
前作での封印術士の戦力の評価はどのようなものかというと、
「そもそも封印術士に過度な戦力を期待する方が間違っている」
との評価でした。
モンスターを捕まえる職業なので物理型のBP構成で、近接職に負けるのは仕方がありません。
魔法のダメージを期待しようにも消費が激しすぎるので、稼ぎで範囲魔法を打ち続けてもらうことにも無理があります。
(*実際に範囲魔法を打ち続けていた人もいることにはいました)
要するに、通常程度の努力の範囲内で頑張ってもらえればそれでいいということです。
しかし、難易度がキツいボス戦に挑戦するときは、そうも言っていられなくなります。
封印術士がクエストを進めることは必須の作業です。
ときには最難関に位置するダンジョン内にLv1が存在こともしばしばあり、戦力的に劣ってしまうと、そもそもそこに到達することもままならないわけです。
ボス戦では物理型のBPが物を言ったので、クエストを進める上では物理型のBP構成の方が戦力になりやすくなりました。
純粋な戦闘職と比べ、職業的に弱い封印術士がどうすれば活躍できるようになるか?
答えは「ひたすらLvを上げること」にあります。
そのような意味では、成長率が高いペットを一番確保しやすい職業であることも1つのバランスになってくるところでしょうか。
つまり、封印術士にとって、Lvを上げづらいBP振りというのは致命的な欠陥を抱える(活動範囲が絞られる)ことになったのです。
ソロ活動に追い込まれる封印活動
封印術士の捕獲方法として、PTでの捕獲、ソロでの捕獲の2つの方法が存在していました。
しかし、後にPTでの捕獲は廃れ、ソロでの捕獲に絞られることになります。
一例を挙げると、野良募集でペットを捕まえることを思い立つとします。
先頭は封印術士さんがやるとして、ペットを捕まえることをプロフィールに提示した後、1時間ほどLv上げとLv1モンスター捕獲の兼用でPT募集を開始。
これならば封印術士と参加者で合意とメリットが成り立ち、なんら問題がないはずでした。
しかし、これが問題になったことがあります。
原因は、封印活動という作業はあくまでも個人の利益だということです。
正確には「野良PTで封印活動をすること自体そぐわない」と感じる人がいた、と言ったところでしょうか。
ソロでの捕獲の方が、気ままに開始でき、逃げ続けることによって遭遇回数を増やすことができます。
そのため、ソロで活動できる範囲内ならばソロで活動した方が効率がよく、面倒事無しに捕獲できたというわけです。
しかし、封印の捕獲方法としてのPTでの捕獲は必須といえる場面が存在します。
- 連戦出現(キジムナーLv1)
- 強敵な中ボスの存在(プラトゥーンLv1、ルーパスLv1)
- 開く者クエスト(男性側:フレイムブランチLv1、アームドボーンLv1 女性側:ファントムLv1、アイスゴーレムLv1)
野良でLv1の捕獲募集をすることが不可能ならば、理解のある人に頼み込むしかありません。
人によってはペットを優先的に与えたり、Lv1が手に入ったらご祝儀を振りまくこともありました。
今作だと「クリア経験者が3名以上いると強化ルートに突入する」場合がありますが、マルチキャラクターで同時に動かせるのが3名。
即ち、個人の力の範囲内で強化ルートに進めるように配慮されているように思えます。
Help機能を利用しての捕獲作業で、孤独に封印作業した方が良いという状態から解放されたのは事実です。
ばとんプレイ日記 ~ Lv6 ~
バランスの点では、また違った問題点が出てくることは否めません。
5人でHelpすれば5倍速程度で済むものの、20人でやれば20倍速になるので遭遇率が尋常ではなくなります。
理論上は封印術士を20人集めていることと変わりはないのですが、組織的に捕獲できることになりました。
初期のコンセプトだと、服を着れる杖職みたいな位置づけにしたかったんだろうなぁと思います。
水服規制に関しては、封印術士さん以外でも着れる上に、突出して避けられることと、やっぱりHITが伸びなさすぎたのが原因になるんでしょうね。
でも69以下デュエルで
実質的に水服を装備できる魔術師みたいな感じでしたね。
確か規制されましたが(/-\)