Flyのイメージの転換

XGの無印本編の段階では、鳥らしいFly型のモンスターが存在していません。
種族の強弱関係から見てみると、

  • Beast>Fly>Undead
  • Dragon>>Fly>>Insect

というように、あまり鳥らしい鳥のイメージにするよりも、
インプ系・プッチバット系・ガーゴイル系にした方が、種族の強弱関係のイメージに沿うわけです。

しかし、通常の文化だと「鳥 = 空を飛ぶ = 天と地を行き来する = 天からの使者」という基本的な構図があります。
例えばキリスト教圏だと、教皇の紋章が「鷹」をモチーフとしており、悪魔の象徴として「竜」が登場。
インド神話の場合なら、竜(蛇)を常食するガルダ – Wikipedia(迦楼羅・ガルーダ)も存在しています。
神話で語るなら、鳥は竜よりも力関係が強くなるケースの方が自然になります。

とはいえ、FlyでDragonより強いとなると、鳥が竜に勝てるかどうかイメージするのが難しくなります。
竜ならば固い鱗に覆われているものの、鳥だと爪や嘴で貫けるとは一般的に想像しづらくなるのです。

鳥らしい鳥、しかも文化的な齟齬を埋める形で、「超越した鳥」が必要となり、

ヒヨコ系やグレートニワトリの登場で、Flyのイメージの転換が図られたのではないでしょうか。

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