今回は、モンスターの優劣関係について調べてみて、開発側の種族イメージを探ってみようという試み。
まず優劣関係はこのようになっています。
(強い優劣)DemiHuman>>Beast>>Plant>>Undead>> DemiHuman>>…
(強い優劣)Fly>>Insect>>Amorphas>>Metal>>Dragon>> Fly>>…
(少し強い優劣)DemiHuman>Insect>Plant>Amorphas>Dragon>Beast>Fly>Undead>Metal> DemiHuman>…
代表的な分類名(スライム系やネズミ系などの名称のこと)はぱんぱら-PANDAPARADISE-に依拠します。
今回はXGの本編で登場していたペットを中心にしてみます。
- Amorphas(スライム系、精霊系、たこやき系、影系)
Plant>Amorphas>Dragon
Insect>>Amorphas>>Metal
植物や虫に弱いのは、主に「養分」として扱われる傾向があるようです。
竜や金属に強いのは「固い物」に対して強い(Amorphas = 酸)というイメージ。
Amorphasはスライム系のイメージで構図されてるといっていいでしょう。
- Beast(ネコ系、クマ系、ネズミ系、犬系)
Dragon>Beast>Fly
DemiHuman>>Beast>>Plant
人間と動物で主従の関係、動物と植物で強弱関係がきまっています。
動物より竜の方が強い思想については、動物の頂点が「竜」であるという考えで推測できます。
Flyに関する扱いですが、Flyは動物の括りでとらえると一番弱いという位置づけのようです。
- Dragon(リザ系、飛龍系、ワニ系)
Amorphas>Dragon>Beast
Metal>>Dragon>>Fly
BeastやFlyともに動物の括りととらえると、Dragonはその頂点に位置。
一方で更に固いMetalに弱く、固い故にAmorphasにも弱いといったところ。
- Fly(インプ系、悪魔系、小バット系、大バット系)
Beast>Fly>Undead
Dragon>>Fly>>Insect
XGの場合、Flyの代表格はコウモリなので、コウモリをイメージとして関連が成り立っています。
Undead系とコウモリは、強弱関係というよりパートナー関係といたところか。
- DemiHuman(ゴブリン系、巨人系、泥棒系、鳥人系)
Metal>DemiHuman>Insect
Undead>>DemiHuman>>Beast
Metalに関しては、強弱というより人間と道具の関係。
Undeadに弱いのは、オバケに対する恐怖心やら、人間しか幽霊をみれない(オバケは人間の創作物)といったところか。
Human>Insectの関係はあまり積極的には見出せません。
- Insect(サソリ系、蜂系、カマキリ系、蜘蛛系)
DemiHuman>Insect>Plant
Fly>>Insect>>Amorphas
ある種、一番リアルに沿いやすい観念で構成。
- Metal(剣系、箱系、ゴーレム系、カニ系)
Amorphas>>Metal>>Dragon
Undead>Metal>DemiHuman
DragonはMetalと似た傾向があります。
DemiHumanに強いのは、人間が道具を利用して発展していったから。
Undeadに弱いのは、精神面(存在面)の特殊性に起因しそう。
そういう意味でとられると、「亀 = Beast」なのに対し「カニ = Metal」というのはかなり異質な存在ということになります。
イメージではMetalで納得いくものの、BeastやInsectに入っていておかしくない存在です。
実はBeastの種類が一番多く存在するので、Beastだけに偏らないようにする処置だと思われます。
- Plant(木系、マンドレイク系、モルボル系、サボテン系)
Insect>Plant>Amorphas
Beast>>Plant>>Undead
こちらもリアルに即しているので、抵抗なく受け入れられると思われます。
虫や動物に弱く、AmorphasやUndeadを養分に。
- Undead(ゾンビ系、骸骨系、お化け系)
Fly>Undead>Metal
Plant>>Undead>>DemiHuman
Metalに強いのは、例えば「魔剣」が存在するように、品物に憑りつきやすいところから。
DemiHumanに関しては、Metalとは逆に精神が熟達しているところから弱点に。
Flyに弱いのは、コウモリの思想から。
Plantに弱いのは、死体として養分にされるというイメージからでしょう。