XGの「神さま」について

前作での「神さま」がどのような存在だったのか。
リセリア城図書室別館さんのシナリオ集を元として解説をしていきたいと思います。

本編・PUK1までの神さま

本編・PUK1までは、主神アルゼ(アルゼス)を元とするアルゼ12神のことを指す、ゲームオリジナルの設定。

アルゼス(Arzes)、ディオメア(Diomeer)、ファニティス(Fanitys)、エメウス(Emeus)、オルニス(Ornis)、フレアト(Freat)、イオスキア(Yeoskeer)、ファルカト(Farkalt)、ミリオティス(Milliotice)、
時をつかさどる女神として、フィニア(Finia)、エレノア(Erenor)、未来を司るカレン(Karen)。
それぞれのサーバー名がアルゼ12神と対応していて、1鯖だとアルゼス、2鯖がディオメア、3鯖がファニティス…、日本では7鯖のイオスキアまでが公開されていました。

13神目がリヴェリウスで、軍神として讃えられたり、邪神や破壊神として位置づけられたり、女帝アルカディアに恋したり、ソルキア建国王になるリーユン(ファーレン王家はリーユンの親族とのこと)に倒されたり、プレイヤーに倒されたり、ラウレンスの装置の暴走を止めるのを手伝ったりと活躍の幅が広い神様。

主神アルゼは過去にどのようなことをしたのか、NPCの証言によると、

  • リーユンにラグナロクの剣(リヴェリウス戦で破損)を授けた
  • アシャフクエにて、勇者一向のリーユン、バルケス、アシャフ、サザンカに「リヴェリウスを倒したご褒美に、神様から新たな姿と力」が与えられたとの話有り。
  • ノースバウンドクエのサザンカによると「だが慈悲深いアルゼ神は、私を見捨てはしなかったのだ!アルカディア帝国の子孫を全て殺せば、私を赦してくださるのだ!」とのこと。
  • 解放クエのリーユンによると「人の身でありながら世界のことわりを変えようとする大罪を裁いて来るように、アルゼ神より命ぜられたのだ」とのこと。

5等クエだと、エルヴァ側で「アルゼ神の遣い」の手伝いを、ラン側では敵対をすることになります。
PUK1だと、アルゼ側と衝突していると思われる場面がちらほら出てきていましたが、全面対決とはいかず、そもそもアルゼ神が人格を有する神なのかは不明。

通常、リアルの教会は日の出の方向(東)に建てられるのですが、XGだと北に位置しています。
信仰が太陽と関係ないとも評価できますが、北にアステリア神殿が存在していたからとも解釈できます。

CGだと、光の効果を利用しようとして城の中で東向きに建築されている(リアルに沿っている)ので、深く考える必要もないか?

フリアボロス・アッカス・バロスや、ガーズラウンドの鎧ボスが挙げられる「呪われし者」が何者か不明。

ただし、「呪われし者」がプレイヤーと同一視する(同胞として扱う)ことがありました。

PUK2・PUK3の神さま

PUK2・PUK3は、クトゥルー神話について知らないと、ストーリーを理解することが難しくなります。
まず理解する上の前提条件として、

  • 本編やPUK1の神(=アルゼ12神)と、PUK2やPUK3で出てくる神(=旧神)とは全くの別物
    (*竜の砂時計破壊により入り込んだホテップによって時の卵で入れ替えられた世界、またはPUK2,3は本来は存在しえない全くのアナザーワールドと判断してよし)
  • クトゥルー神話の「旧神」「旧支配者」の対立軸を利用
  • クトゥルー神話の概念を利用しているが、「旧神 = 善神」「旧支配者 = 悪神」ではない。

    こんな感じに、両方とも悪だったと言えます。
  • クトゥルー神話では、「旧支配者」に地水火風の対応関係が存在していたが、XGでは「旧神 = 精霊神」であるため、旧神サイドに地水火風の概念を用いています。
    (*クトゥルーに忠実だと、ホテップは地属性で、火属性のクトゥガアに弱い)
    (*正確には、旧神が精霊神を媒介にしているだけで、イコールではない)
  • ナイアールラトホテップは、旧支配者側

PUK2は、
「ユルグのイコン = ユルグ神の砕けた身体」
「琥珀の卵 = ユルグ神の逃れたる心」
「覚醒の文言の写し = 魂を宿す術」
これらを用いてアンジックはルルイエから「異界の神 と 九頭竜 = 旧支配者のクトゥルー」を召喚するといった話でした。

この異界の神がクトゥルーである理由は、

  1. ルルイエから召喚
  2. 九頭竜が「クトゥルー」の当て字。「クズリュー = クトゥルー」。

PUK2で出てきたザンクトハルマ側の神官は「旧神 = 精霊神」側の神官、
敵として出てくる神官(ふんどし変態)は「旧支配者」側の神官としてとらえていいでしょう。

PUK2だとユルグのイコンを使って、「旧支配者」であるクトゥルーを呼び寄せましたが、
同時に「旧神」側は、ユルグのイコンをプレイヤーに集めさせてギルドモンスターを誕生させて戦力を増強しようとしていました。
後に「護るもの」クエストで襲い掛かる、真・玄武、真・青龍、真・白虎、真・朱雀は、「旧神」側が用意した戦力です。

PUK3は、半神ユルグ、歌姫シェレジェンの話を追いかけつつ、「旧神」側の素行について明らかになってきます。

  • 旧神側がユルグに半神としての力を与える
  • 半神ユルグと旧支配者の対決
  • その惨禍に対して歌姫シェレジェンが(「旧き支配者を呼び込んだもの =ナイアールラトホテップ」の唆しにより)旧神に対して復讐を誓う
  • シェレジェンが転生を繰り返しているうちに、「心=存在」がバラバラに。その1つが「悲しみと憎悪」の心であるアンジック。
  • アンジックがクトゥルーを召喚するものの、復讐は失敗。
  • アンジックの消滅により、シェレジェンに「悲しみと憎悪」が戻り、シェレジェンの一部から結晶体としてのシェレジェンを解放することを頼まれる。

世界の均衡を保つため手段を選ばない「旧神」を倒すことに成功したものの、結果としてはナイアールラトホテップの1人勝ちの状態へ。
シナリオ上に出てくる「ナイアーラ」「ナイアール」「ホテップ」は、「ナイアールラトホテップ」と同一人物。
トルテュの記憶で解説をいれる「ナイアーラ」も、やはり「ナイアールラトホテップ」です。

全ての原因の元となったナイアールラトホテップを倒し、「自由な世界」を獲得へ。

:追記

他に「異形のもの」「バロール」「アルケタイプ」もクトゥルー神話に登場する存在。

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