R3テイマースキル「サイマルブリード」の真価

現状でテイマー専用スキルの「サイマルブリード」について。

説明書きが「自分の連れているペットすべてに経験値を分け与える」というもの。
まだGr10にはなっていないので、細かな調査には着手していないものの、
効果が大きいスキルなだけに、ひとまず現状で分かっていることを書き出してみることにしました。

  • 「分け与える」という表現について

説明書きにある「分け与える」という文言から、
プレイヤーキャラ本体の経験値が減少するのではないかと思う人もいたのですが、
これはスキル「ブリード」でも同じ表現のようで、
実際はサイマルブリードによる獲得経験値の減少は存在しないようです。

  • 最大5匹まで経験値が入る構造

また「自分の連れているペットすべて」ということで、
戦闘勝利後の戦利品や獲得経験値・スキル経験値が表示されるウィンドウでは3匹まで表示されているのですが、
戦闘前後で経験値の入りを確認してみたところ、
ウィンドウ上に表示されていないペットにもしっかり経験値が入っているのを確認。
つまり5匹所持していれば、5匹分経験値が入るといった構造になります。

  • 獲得経験値は微々たるもの

スキル「サイマルブリード」の登場直前の推測として、
経験値の効果が大きいならば、ペット育成職として非常に効果が大きくなるものではないかと期待(+不安視)されました。
しかし、蓋を開けてみると、戦闘に出していないペットの獲得経験値としては微々たるものでした。
例示としては次の通り。

一応はGr差はあれども、Grが上がっても目に見えて上昇しているというわけでもないようです。
使い道としては、微々たるものとしても、獲得経験値を他職よりも多く獲得できるので気持ち的なスキル、
もしくは、育成予定の低Lvペットをサイマルブリードで含めて、簡単なLvの底上げをするといったものになっています。

もし効果が大きい(例:通常の獲得経験値が手に入る)場合だと、
本体キャラはペットをしまうことにより、本体は獲得経験値を多く手に入れつつ、
戦闘に出していない所持しているペットはサイマルブリードで経験値獲得するといった手法がメジャーになりかねません。
やはり使い魔職ということもあって、使い魔を活かすシステム構成が求められ、
戦力上の1つの決め手としてはR4テイマー専用スキルの「オールアウト」の存在が大きくなるといった構造関係です。

サイマルブリードに関しては、内容・調整次第では非常に大きな(大きすぎる)効果をもたらすのですが、
この問題に関しては、ドラゴンクエストにて既に認知されている問題の1つと似ていて、
その問題は「戦闘に参加していない馬車の中に入っているPTメンバーに経験値が入る」といったもの。
ゲームの進行により敵が強くなってくるため、馬車中でも経験値が入らないと戦力差から、
ますます控えメンバーを出す機会がなくなってしまうため、スムーズな進行のためにはシステム上必要になるシステムなのですが、
同時に、控えメンバーを戦闘に出す機会を奪ってしまい兼ねないといったジレンマに陥るといった内容です。
結局は各々のプレイスタイルにも関わってくる問題であるため、これが正しいと言い切れない「正答のない問題」となります。

余談として、前作から提唱されている話なのですが
「ブリーダーさんや調教術師さんにペットを預けて、ペットを使いやすくしてもらおう」
といった職業の特徴が提唱されることがあります。
実際に、ブリーダーの場合だと連携牛でペットの育成代行を行う場合もあったり、
調教術師ならば、いち早くHMG(忠誠度)が上がるのではないかと推測する人も存在していました。
この辺はリアル世界のブリーダーやペット調教師をモデルにして話されるような内容なのですが、
しかし、この話がメジャー化しなかった最大の障壁として「ペットの預ける」ことが前提条件となることに因ります。
自分のキャラでやりとりする分には問題にはならないのですが、
他人同士の場合だと所有物が移動する都合で、本来の持ち主にペットが戻らない場合が(リアルでも)出てきます。

  • 戦闘に出ていないペットのPassiveスキルが上昇する現象の存在

獲得経験値が低いということで、効果が乏しいスキルとして評価されている中で、
サイマルブリードは「戦闘に出ていないペットのPassiveスキルが上昇する現象」により高く評価されています。
自分の使っているペットを引き合いにして話すと、

このように戦闘に出して使っていると、1戦闘に1回以上スキルを使うことから、
通常のスキルと比べPassiveスキルの上がり方が遅れる場合もあるため、
成長率の帳尻あわせとしてサイマルブリードが機能することが期待されます。

一方で使っているスキルが多い場合だとPassiveの方が上がるといった場合もあるので、
結局は、人それぞれの使い方に沿ってうまく合わせていくといったことに落ち着くことになりそう。

この性質についてはどのような構造になっているのかについては2つ仮説を立てていて、
1つが「戦闘中、ペットが全部出ているといった処理になっている」
もう1つが「戦闘中のペット交換時での経験値の入り具合を応用している」
のどちらかではないかと考えています。
正直どちらが正しいかについては内部の問題なのでよくわからないのですが、
サイマルブリードで、戦闘に出してないペットのFRDが上昇するかどうか試してみたところ、
FRDが上に伸びる状態のペット(野生ポーラーパンチ)を所持して、西南部の北側フィールドにて30分ほど戦闘してみた結果、
FRDが伸びなかったので、おそらく「戦闘中のペット交換時での経験値の入り具合を応用している」のではないかと予想。

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